国内男子
2009年国内男子メジャーを振り返る ?日本オープン?
2010年1月2日(土)午後1:31
09年の国内男子メジャー最高峰の第74回日本オープンゴルフ選手権競技(2009年10月15?18日、埼玉・武蔵CC豊岡C)の決着はプレーオフにもつれ込んだ。
試合を引っ張った石川遼が72ホール目で放ったウイニングパットがカップを覗き込みながら惜しくも外れた瞬間、最終日を『67』の爆発的スコアで回った32歳の小田龍一と、プレーオフでまだ一度も勝ったことがない今野康晴との三つ巴のプレーオフが決定した。
サドンデスは距離のある難しい18番パー4の繰り返し。1ホール目は石川が左のラフへ、今野が右のバンカーに打ち込む中、ただひとりフェアウェイをキープした小田が一瞬優位な立場に。しかし1打ごとに形勢は目まぐるしく変わり、グリーン手前と奥のラフから放った今野と石川の難しいアプローチ(第3打)が絶妙なタッチでピンそばにぴたりとついた一方で、一番易しいところから打った小田のアプローチがピンを5メートル近くオーバーし、一転してピンチに陥った。しかしそこは「思い切って行こう」と開き直った小田がど真ん中からパットを捩じ込み3人が揃ってパーで2ホール目に突入。
すると「石川君みたいに思い切って振ろう」と渾身のティーショット、セカンドショットを放った小田が、ピン奥につけたバーディチャンスを見事生かし、他の2人を振り切って嬉しい初優勝をもぎ取った。
「次に勝つのはお前だ」と言われ続けながら勝てなかった9年間。それは苦楽を共にした妻に捧げた悲願の勝利でもあった。飛行機が嫌いな夫のため、妻はひとり10時間ハンドルを握り次の会場に移動したこともある。ゴルフ以外何もしない夫を、全身全霊で支え続けた献身的な妻。
「勝ったなんてアンビリーバボー。信じられません!」と言いながら、普段は無口な夫が妻を「優子と言います。優勝の優です」と誇らしげにお披露目する。ゴルフエリートが隆盛を極める昨今、泥臭い小田の優勝は見る者に新鮮な感動を与えた。
試合を引っ張った石川遼が72ホール目で放ったウイニングパットがカップを覗き込みながら惜しくも外れた瞬間、最終日を『67』の爆発的スコアで回った32歳の小田龍一と、プレーオフでまだ一度も勝ったことがない今野康晴との三つ巴のプレーオフが決定した。
サドンデスは距離のある難しい18番パー4の繰り返し。1ホール目は石川が左のラフへ、今野が右のバンカーに打ち込む中、ただひとりフェアウェイをキープした小田が一瞬優位な立場に。しかし1打ごとに形勢は目まぐるしく変わり、グリーン手前と奥のラフから放った今野と石川の難しいアプローチ(第3打)が絶妙なタッチでピンそばにぴたりとついた一方で、一番易しいところから打った小田のアプローチがピンを5メートル近くオーバーし、一転してピンチに陥った。しかしそこは「思い切って行こう」と開き直った小田がど真ん中からパットを捩じ込み3人が揃ってパーで2ホール目に突入。
すると「石川君みたいに思い切って振ろう」と渾身のティーショット、セカンドショットを放った小田が、ピン奥につけたバーディチャンスを見事生かし、他の2人を振り切って嬉しい初優勝をもぎ取った。
「次に勝つのはお前だ」と言われ続けながら勝てなかった9年間。それは苦楽を共にした妻に捧げた悲願の勝利でもあった。飛行機が嫌いな夫のため、妻はひとり10時間ハンドルを握り次の会場に移動したこともある。ゴルフ以外何もしない夫を、全身全霊で支え続けた献身的な妻。
「勝ったなんてアンビリーバボー。信じられません!」と言いながら、普段は無口な夫が妻を「優子と言います。優勝の優です」と誇らしげにお披露目する。ゴルフエリートが隆盛を極める昨今、泥臭い小田の優勝は見る者に新鮮な感動を与えた。