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野球もゴルフも、こんな時だからこそプロスポーツの力を!巨人OB・槙原&香田×ソフトバンクOB・斉藤&新垣対談
2021年2月22日(月)午後1:58
元プロ野球選手で読売ジャイアンツOBの槙原寛己さん、香田勲男さん、福岡ソフトバンクホークスOBの斉藤和巳さん、新垣渚さんが出演しているCS放送ゴルフネットワークの番組「ゴルフ真剣勝負 the MATCH特別編(2021年2月放送・見逃し配信中)」のなかで、ゴルフをテーマにラウンジトーク。
巨人OB・ソフトバンクOBが揃うと触れないわけにはいかない2020年日本シリーズの話題から、野球やゴルフを含めたこれからのスポーツ界まで、トップアスリートはトークも一流でした。
槙原 野球の話もちょこっとしておこうか。日本シリーズでは2年連続でジャイアンツがホークスにコレンパンにやられわけだけど、セ・リーグとパ・リーグの違いはどのあたりにあると思う? まずは2020年までタイガースのピッチングコーチを6年やっていた香田に聞いてみようか。
香田 パの“力”というのは痛切に感じますね。バッターのスイングの速さだとか、遠くに飛ばすパワーだとか。それに1番から9番まで気が抜けない。投手力の部分でも、いつもいいバッターと対戦しているからかレベルが確実に上がっていますよね。
槙原 オレらのころはそんなに差があると思っていなかったし、実際、差はなかったような気がするんだけどな。どのあたりから差が出てきたんだろう。
香田 いつからでしょうね。ボクも現役のころはそんなに差を感じなかったけど、指導者になってからは年々感じるようになりました。
槙原 オレが思うに、斉藤和巳みたいなスーパーエースが出てきてからじゃないのかな。それを打つためにみんな強く打ち返すとか、160キロのマシンを使い出したとか。どうです、スーパーエースの斉藤さん(笑)。
斉藤 いやいや、ボクなんか(笑)。ボクは松坂大輔の存在が大きいと思いますね。彼が出てきてからパの野球が明らかに変わった。そのほかにもDHのあるなしや、ドラフトでもいい選手が入ってきたというのもあるし。また、各球団が営業努力をして給料も高くなりFAでセからパにいい人材がやってくるという流れもできたりと、すべてがいい方向に進んだような気がします。
槙原 2020年の日本シリーズは、ホークスの4連勝を予想していた?
斉藤 一応、4勝2敗でホークスにしました。心の中では4-0もあるかなとは思っていたけど、それを口にする勇気もなかったし、さすがに2年連続はないやろと。
槙原 置きにいったね(笑)。香田は?
香田 冷静な判断としてはホークスなんだけど、出身の球団ということで4-3で巨人が勝ってくれないかなと。
槙原 ナギは?
新垣 ボクは4-0だと言い切りました。
槙原 よく言ったね。解説者に欲しいね(笑)。
新垣 ただ、第1戦がカギだと思っていました。ホークスが第1戦でジャイアンツの先発の菅野(智之)を攻略できるかどうか。攻略したら4タテはあると思っていました。
槙原 結果的に2年越しの8連敗。もし今日負けたら9連敗(笑)。今日はきっちり勝って、連敗をストップさせてもらいます。
斉藤 いやいや、槙原さんも香田さんも憧れの先輩ですけど、今日はボクらが勝たせてもらいます。
槙原 憧れていたんなら花を持たせてくれてもいいんじゃない? そもそもオレたちの現役のころって知っているの?
斉藤 もちろんですよ。ボクは小さいころジャイアンツファンでしたから、槙原さんはボクの中ではスーパースター。ホークスに入ってからも槙原さんの背番号「17」を付けたいと頑張っていましたし。また、香田さんのドロンと曲がるカーブなんかは子どものころ雑誌を見てマネをしていましたから。だから、一緒にゴルフができるのが夢みたいで。ただ、巨人で一番好きな選手は中畑さんだったんですけど(笑)。
槙原 野球もゴルフも海外で活躍する選手が増えてきたというのは嬉しいよね。
斉藤 見る側としては楽しみが増えましたね。
槙原 日本で活躍した選手たちが向こうで活躍している姿を見ると、世界が近くなったような気がする。
新垣 日本人にとってはすごく勇気づけられることでもあるし、素晴らしことだと思います。
香田 ゴルフの場合は底辺の拡大も功を奏しているような気がしますね。野球界はジュニアが少なくなってきているんで、我々が底辺を広げていくことが必要なんじゃないかと。
槙原 底辺の拡大は大事だよね。ゴルフの場合、小さいころから始めていることもあってとんでもない天才が出てきたりする。野球もどんどんそうなって欲しいね。底辺の拡大という点でいえば、トップの選手のプレーをユーチューブなんかで見ることができるというのもいいよね。情報がふんだんにある。世界が身近に感じることができるというのも、動画の力が大きいような気がするね。
香田 確かにそれはありますね。
槙原 話は少し重くなるけど、昨年、スポーツ界も新型コロナウィルスの影響を受けたわけだけど、今後のスポーツ界はどうなるかね。
斉藤 大変難しい状況ですよね。ただ、どのスポーツでも同じだと思うのですが、プレーを見せるということがスポーツ界に関わる人にとっては一番大事なことですからね。そのためにはどうするか。みんなの知恵を振り絞りながら少しずつでも前に進んでいくことが大事でしょうね。
槙原 野球界でいえば、甲子園がなかったし、ゴルフもいくつかの試合が中止になり、マスターズなども無観客で行われたしね。
新垣 基本的にプロスポーツというのは、お客さんがいて成り立つもの。無観客というのはモチベーションを上げるのも難しいですけど、その中でなんとかやっていかないといけないんでしょうね。
香田 まずは、ファンの方が安心して観戦、応援できる環境を整えることですね。今すぐ答えは出ないかもしれないけど、その問題を解決することが先決でしょう。
槙原 去年、試行錯誤しながらもプロ野球が開催されて、ステイホームだけど野球が見られる楽しさ、嬉しさを味わった。ゴルフもなんとかいくつかの試合をやってくれて、非日常を感じることができた。スポーツ界もちょっとずつ挑戦していって、こういうやり方もあるんだってなっていけばいいと思うね。もちろん、こういう話をしなくてすむようになるのが一番いいんだけど、今は前向きに考えて進んでいくしかない。そのために、我々も微力ではあるけど何らかの形でスポーツ界を盛り上げて行きたいよね。
一同 頑張りましょう。
巨人OB・ソフトバンクOBが揃うと触れないわけにはいかない2020年日本シリーズの話題から、野球やゴルフを含めたこれからのスポーツ界まで、トップアスリートはトークも一流でした。
セ・リーグとパ・リーグ、近年の差は「スーパーエース」の存在
槙原 野球の話もちょこっとしておこうか。日本シリーズでは2年連続でジャイアンツがホークスにコレンパンにやられわけだけど、セ・リーグとパ・リーグの違いはどのあたりにあると思う? まずは2020年までタイガースのピッチングコーチを6年やっていた香田に聞いてみようか。
香田 パの“力”というのは痛切に感じますね。バッターのスイングの速さだとか、遠くに飛ばすパワーだとか。それに1番から9番まで気が抜けない。投手力の部分でも、いつもいいバッターと対戦しているからかレベルが確実に上がっていますよね。
槙原 オレらのころはそんなに差があると思っていなかったし、実際、差はなかったような気がするんだけどな。どのあたりから差が出てきたんだろう。
香田 いつからでしょうね。ボクも現役のころはそんなに差を感じなかったけど、指導者になってからは年々感じるようになりました。
槙原 オレが思うに、斉藤和巳みたいなスーパーエースが出てきてからじゃないのかな。それを打つためにみんな強く打ち返すとか、160キロのマシンを使い出したとか。どうです、スーパーエースの斉藤さん(笑)。
斉藤 いやいや、ボクなんか(笑)。ボクは松坂大輔の存在が大きいと思いますね。彼が出てきてからパの野球が明らかに変わった。そのほかにもDHのあるなしや、ドラフトでもいい選手が入ってきたというのもあるし。また、各球団が営業努力をして給料も高くなりFAでセからパにいい人材がやってくるという流れもできたりと、すべてがいい方向に進んだような気がします。
槙原 2020年の日本シリーズは、ホークスの4連勝を予想していた?
斉藤 一応、4勝2敗でホークスにしました。心の中では4-0もあるかなとは思っていたけど、それを口にする勇気もなかったし、さすがに2年連続はないやろと。
槙原 置きにいったね(笑)。香田は?
香田 冷静な判断としてはホークスなんだけど、出身の球団ということで4-3で巨人が勝ってくれないかなと。
槙原 ナギは?
新垣 ボクは4-0だと言い切りました。
槙原 よく言ったね。解説者に欲しいね(笑)。
新垣 ただ、第1戦がカギだと思っていました。ホークスが第1戦でジャイアンツの先発の菅野(智之)を攻略できるかどうか。攻略したら4タテはあると思っていました。
槙原 結果的に2年越しの8連敗。もし今日負けたら9連敗(笑)。今日はきっちり勝って、連敗をストップさせてもらいます。
斉藤 いやいや、槙原さんも香田さんも憧れの先輩ですけど、今日はボクらが勝たせてもらいます。
槙原 憧れていたんなら花を持たせてくれてもいいんじゃない? そもそもオレたちの現役のころって知っているの?
斉藤 もちろんですよ。ボクは小さいころジャイアンツファンでしたから、槙原さんはボクの中ではスーパースター。ホークスに入ってからも槙原さんの背番号「17」を付けたいと頑張っていましたし。また、香田さんのドロンと曲がるカーブなんかは子どものころ雑誌を見てマネをしていましたから。だから、一緒にゴルフができるのが夢みたいで。ただ、巨人で一番好きな選手は中畑さんだったんですけど(笑)。
野球もゴルフも海外志向に─スポーツ界のこれから
槙原 野球もゴルフも海外で活躍する選手が増えてきたというのは嬉しいよね。
斉藤 見る側としては楽しみが増えましたね。
槙原 日本で活躍した選手たちが向こうで活躍している姿を見ると、世界が近くなったような気がする。
新垣 日本人にとってはすごく勇気づけられることでもあるし、素晴らしことだと思います。
香田 ゴルフの場合は底辺の拡大も功を奏しているような気がしますね。野球界はジュニアが少なくなってきているんで、我々が底辺を広げていくことが必要なんじゃないかと。
槙原 底辺の拡大は大事だよね。ゴルフの場合、小さいころから始めていることもあってとんでもない天才が出てきたりする。野球もどんどんそうなって欲しいね。底辺の拡大という点でいえば、トップの選手のプレーをユーチューブなんかで見ることができるというのもいいよね。情報がふんだんにある。世界が身近に感じることができるというのも、動画の力が大きいような気がするね。
香田 確かにそれはありますね。
槙原 話は少し重くなるけど、昨年、スポーツ界も新型コロナウィルスの影響を受けたわけだけど、今後のスポーツ界はどうなるかね。
斉藤 大変難しい状況ですよね。ただ、どのスポーツでも同じだと思うのですが、プレーを見せるということがスポーツ界に関わる人にとっては一番大事なことですからね。そのためにはどうするか。みんなの知恵を振り絞りながら少しずつでも前に進んでいくことが大事でしょうね。
槙原 野球界でいえば、甲子園がなかったし、ゴルフもいくつかの試合が中止になり、マスターズなども無観客で行われたしね。
新垣 基本的にプロスポーツというのは、お客さんがいて成り立つもの。無観客というのはモチベーションを上げるのも難しいですけど、その中でなんとかやっていかないといけないんでしょうね。
香田 まずは、ファンの方が安心して観戦、応援できる環境を整えることですね。今すぐ答えは出ないかもしれないけど、その問題を解決することが先決でしょう。
槙原 去年、試行錯誤しながらもプロ野球が開催されて、ステイホームだけど野球が見られる楽しさ、嬉しさを味わった。ゴルフもなんとかいくつかの試合をやってくれて、非日常を感じることができた。スポーツ界もちょっとずつ挑戦していって、こういうやり方もあるんだってなっていけばいいと思うね。もちろん、こういう話をしなくてすむようになるのが一番いいんだけど、今は前向きに考えて進んでいくしかない。そのために、我々も微力ではあるけど何らかの形でスポーツ界を盛り上げて行きたいよね。
一同 頑張りましょう。
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