国内男子ツアーのブリヂストンオープンゴルフトーナメントは21日、千葉県の袖ヶ浦カンツリークラブ 袖ヶ浦コースを舞台に最終ラウンドの競技を終了。首位と1打差の3位タイからスタートした谷口徹が最終18番でチップインイーグルを奪い劇的な逆転劇を演じ、通算12アンダーで連覇を飾るとともに今季2勝目を手にした。1打差の単独2位に初日からトップを走った藤田寛之が入った。

　秋晴れの穏やかな天候と反対に最終日は激しい優勝争いが繰り広げられた。前日3位タイにつけ最終組の1組前で回った谷口は2番、3番で連続バーディを奪い通算9アンダーでハーフターン。一方、首位タイの最終組でスタートした藤田は前半3バーディ、2ボギーで回り通算9アンダーで谷口と並んで後半を迎える。

　そして迎えたサンデーバックナイン。谷口は11番、12番で連続バーディを奪い単独トップに躍り出るも、直後の13番、14番で連続ボギーを叩いて通算9アンダーに後退。その後16番でバーディを奪取した谷口と、13番をバーディとした藤田、さらにドンファン（韓）、すでにホールアウトした上井邦浩を加えた4人が通算10アンダーで並ぶ展開となった。

　その後、ドンファンがボギーを叩きスコアを落とす一方で、藤田が16番でバーディを奪い通算11アンダーとし単独トップに浮上。谷口らに1打リードして最終ホールを迎えた。ところが、藤田がティーショットを打ち終わったあと、先に18番を回っていた谷口が左のラフからの第3打を直接カップに沈めてチップインイーグルに成功。このスーパーショットで谷口が藤田を逆転し通算12アンダーで、5月の日本プロゴルフ選手権大会　日清カップヌードル杯以来となる今季2勝目を飾った。藤田は18番をパーとし単独2位に終わった。

　その他上位陣は、首位と2打差の3位タイに上井、ドンファン、小田龍一の3人、通算9アンダー6位タイに、すし石垣と最終18番でイーグルを奪った宮里優作が入った。

　また、前日41位タイに順位を上げた池田勇太は、2バーディ、3ボギーと1つスコアを落として、丸山茂樹らと並び通算2オーバー43位タイで4日間の競技を終えている。