沖縄初開催の大会は世代間対決!?
2012年10月10日(水)午前10:28
国内男子ツアーの今季公式戦第3戦、日本オープンゴルフ選手権競技(11?14日/沖縄県、那覇ゴルフ倶楽部)が沖縄返還40周年を記念して、史上初めて同地で開催される。注目は世代間対決だ。賞金ランキング首位を突っ走り、初の賞金王タイトルを目指す藤田寛之や今季好調の谷口徹、復活の気配漂う片山晋呉のベテラン3人と、前哨戦キヤノンオープンで史上最年少の通算10勝目を挙げたばかりの池田勇太、好調さを取り戻しつつある石川遼、ルーキーながら日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hillsを制した藤本佳則の若手が激突する。
昨年大会はベ・サンムン(韓)、久保谷健一、佐藤信人が三つ巴の戦いを展開。最後は久保谷とのプレーオフを制したベが優勝し、そのまま賞金王となった。その勢いに乗ってベは米男子ツアーQTも突破。今季は主戦場を太平洋の向こうに移してプレーを続けている。
戦いのカギを握るのはやはり沖縄特有の湿った風だ。様々な大きさの池と白砂のバンカーが待ち受けるコースの風を読みきり、最後に笑うのは誰か。日本最高峰の戦いから目が離せない。
初の沖縄開催に燃えているのが、同地出身の宮里聖志、優作兄弟だ。兄の聖志は2004年に那覇ゴルフ倶楽部で開催されたアジア・ジャパン沖縄オープンで優勝。翌年は高山忠洋とのプレーオフに敗れたものの、2位とこのコースに圧倒的な自信を持っている。弟の優作は末妹の藍も含めた宮里三兄弟の中で、アマチュア時代は最高の成績を誇りながら、プロ転向後は未勝利。強い思いを噛み締めているだけに、故郷で初めて行われる日本オープンゴルフ選手権競技には特別な思いで挑む。
大会はここ2年続けて韓国勢にタイトルを奪われてるが、今年も韓国勢は強さを誇っており、日本勢にとっては必死のナショナルオープンタイトル攻防戦という意味合いもある。
また、一時期は3人だけでタイトルを奪い合っていたほどの強さを誇ったAON(青木功、尾崎将司、中嶋常幸)も久々に顔を揃え、同組で激突する。70歳になってもゴルフに熱中している青木、65歳の今もレギュラーツアーだけに専念し続けている尾崎、レギュラー、シニアを行き来しながら精進を続ける中嶋。それぞれの円熟した技を、大一番ならではのセッティングで見られる残り少ないチャンスを見逃す手はない。