国内男子
2週連続V狙う藤田、目標はあくまで「世界ランク50位以内」
2012年9月22日(土)午前9:42
前週の国内男子ツアー、ANAオープンゴルフトーナメントでシーズン3勝目を挙げ賞金ランクトップに躍り出た藤田寛之が現在開催中の同ツアー、アジアパシフィック パナソニックオープン(兵庫県、東広野ゴルフ倶楽部)でも好調を維持。単独トップで予選ラウンドを折り返した。
最近の藤田は他のプレーヤーが一目を置くほどショット、パットともに安定感が際立っている。もし今週勝ってシーズン4勝目を達成すれば日本が誇る青木功、尾崎将司のビッグネームに続き40代での年間4勝3人目の快挙。賞金王レースでも俄然優位に立つが本人は「そんな器ではない」と謙遜しきり。
「今でもゴルフの内容は6割くらいしか満足していません。基礎の部分が少しは底上げされてきたかな、というのはありますが、それでも日によって好不調が随分あるんですよ」と控え目な発言が目立つ。
そんな藤田を国内ツアーで活躍する韓国勢も尊敬の眼差しで見つめている。「藤田さんはゴルフが上手くて凄く強い。それなのに威張ったところが全くなくてとてもやさしい」と口を揃える。
周囲からは「目指せ賞金王」の声も高いが本人の目標はあくまでも「世界ランクトップ50」。なぜなら「メジャーに出たいから」だそうで、「海外に行って壁に跳ね返されるたびにもっと挑戦したくなるんです」と40代になって尚、挑戦意欲と向上心のかたまりだ。藤田のような選手がツアーを席巻するのを見るのは悪くない。