国内女子ツアーのニトリレディスゴルフトーナメントは26日、北海道の桂ゴルフ倶楽部を舞台に最終ラウンドの競技を終了。単独トップからスタートしたアン・ソンジュ（韓）が5バーディ、1ボギーの4アンダー68をマークして通算14アンダーまでスコアを伸ばし、全美貞の猛追を振り切って今季2勝目を飾った。全は一時アンを捉え首位タイに並ぶも2打届かず通算12アンダーの単独2位で終戦した。横峯さくらは通算3アンダー14位タイだった。

　前日猛チャージを披露して単独首位に躍り出たアンは序盤パープレーが続き、6番でボギーを先行させる。それでもここから持ち直して8番から3連続バーディを奪取すると、13番、14番でバーディを加えて4アンダー68。追走する全に2ストロークの差をつけ、通算14アンダーで節目のツアー通算10勝目を飾った。この勝利で優勝賞金1,800万円を獲得したアンは、賞金ランク首位の全との差を縮め、3年連続の賞金女王に向けて弾みをつけた。

　この日アンに3打差の3位タイからスタートした全は6番、7番で連続バーディを奪い首位タイに並ぶ。その後4バーディ、1ボギーで回って3つスコアを伸ばし、5アンダー67でホールアウトしたが、通算12アンダーでアンに2打及ばず今季4勝目には手が届かなかった。優勝こそ逃した全だが、880万円を手にし今季の獲得賞金総額が1億円（1億5万8,332円）を突破している。

　また、前日単独2位の穴井詩はスコアを伸ばすことが出来ず通算8アンダー単独5位でフィニッシュ。代わって上位に進出したのが森田理香子だ。前半3バーディ、1ボギーの2アンダーで回ると、後半に5つスコアを伸ばして7アンダー65をマーク。姜秀衍（韓）と並び通算9アンダー3位タイに食い込んだ。

　この日37位タイから巻き返しを図った横峯は前日とは別人のゴルフを披露。インからスタートし、出だし2ホールで連続バーディを奪って幸先の良い滑り出しを見せると、17番でもバーディを奪い3アンダーで折り返す。後半も2バーディ、1ボギーで回り4アンダー68をマーク。佐伯三貴と並ぶ通算3アンダー14位タイに順位を上げて3日間の競技を終えた。

　その他、ディフェンディング・チャンピオンの笠りつ子は通算3オーバー45位タイ、賞金ランク日本人トップの服部真夕は通算5オーバー53位タイだった。