海外女子メジャー今季最終戦、AIG女子オープンが31日に開幕する。

　今年の舞台はウェールズのロイヤルポースカールゴルフクラブ（6,580ヤード・パー72）だ。英国のロイヤルセントジョージズゴルフコースなども手掛けたラムゼイ・ハンターの設計により1898年に開場したリンクスコースで、全英女子は初開催。すべてのホールからブリストル海峡を望める景観でも知られ、過去にはブリティッシュマスターズ、全英シニアオープン選手権などを開催している。

　昨年大会はゴルフの聖地、スコットランドのセント・アンドリュースで行われ、リディア・コ（ニュージーランド）がパリ五輪金メダルに続くビッグタイトルを手にした。3打差4位タイから出た最終日に「69」をマークし、首位スタートの申ジエ（韓）、連覇がかかるリリア・ブー（米）、世界ランク1位のネリー・コルダ（米）を逆転。通算7アンダーで3度目のメジャータイトルを獲得した。

　今シーズンはここまで11試合に出場。3月までに1勝を含むトップ6入り3度と絶好のスタートを切ったかに見えたが、4月以降はトップ10入りなし。アムンディエビアンチャンピオンシップなど直近2試合は予選落ちを喫している。2週間のオフでどこまでコンディションを立て直してきたかが連覇への「鍵」となるだろう。

　前回覇者以上に注目を集めそうなのがロッティ・ウォードだ。英国出身の21歳はアマチュアとして今月初旬の欧州女子ツアーで6打差圧勝を飾ると、エビアンチャンピオンシップでも3位タイを記録。さらにプロデビュー戦となった前週のISPS Handa スコットランド女子オープンも3打差をつけて制しており、この勢いのまま“メジャー獲り”も果たしそうな雰囲気を漂わせている。

　そのほかにも、今季初優勝と大会初制覇に挑むコルダはもちろん、ポイントランクトップのジーノ・ティティクル（タイ）、今年のメジャー優勝者である西郷真央、マヤ・スターク（スウェーデン）、ミンジー・リー（豪）、グレース・キム（豪）、大会2勝の申ジエといった有力選手がウェールズに集結する。

　また、日本からは西郷に加え、2019年チャンピオンの渋野日向子、竹田麗央、山下美夢有、古江彩佳、岩井明愛、岩井千怜、畑岡奈紗、笹生優花、佐久間朱莉、桑木志帆、高橋彩華、吉田優利、勝みなみ、神谷そら、岡山絵里、馬場咲希と総勢17人が出場予定だ。

（写真：Getty Images）