国内女子ツアーのNEC軽井沢72ゴルフトーナメントは12日、長野県の軽井沢72ゴルフ北コースを舞台に最終ラウンドの競技を終了。通算11アンダーで並んだ吉田弓美子とジャン・ウンビ（韓）がプレーオフを行い、サドンデス6ホール目でバーディを奪った吉田が嬉しいツアー初優勝を飾った。

　ツアー初勝利を狙うプロ4年目の吉田は首位と2打差の4位タイでスタートしたこの日、8番、9番で連続バーディを奪うなどノーボギーの3アンダーで折り返すと、後半も13番でバーディ奪取に成功する。そして最終18番をバーディで締めて5アンダー67でホールアウト。通算11アンダーとして単独首位で最終組のジャンにプレッシャーをかける。

　一方のジャンは首位に1打差の2位タイでスタートすると、前半に4つのバーディを奪い通算11アンダーまでスコアを伸ばして単独トップに躍り出る。後半は出だし10番でバーディを奪ったものの、そのあとはなかなかバーディを奪えない。そして後続に1打リードで迎えた最終18番でパーパットを外し、決着はプレーオフへ持ち込まれた。

　共にツアー初Vがかかったプレーオフは互いに譲らず6ホール目に突入。そして18番パー4で行われたサドンデス6ホール目は互いにバーディチャンスにつけたが、ジャンはバーディパットを外す。それに対し吉田はきっちりバーディパットを決め、両手を上げてガッツポーズ。熱戦を制して嬉しいツアー初勝利を手にした。

　その他、ベテランの不動裕理が2アンダー70で回り通算9アンダーで単独3位。前日13位タイの横峯さくらはノーボギーの4アンダー68でプレーし、ディフェンディング・チャンピオンのアン・ソンジュ（韓）、表純子、野村敏京と共に通算8アンダー4位タイに食い込んだ。最終日を単独トップで迎えた日下部智子は1つスコアを落とし、通算7アンダーで森田理香子、全美貞（韓）らと並ぶ8位タイに終わった。

　また、逆転での今季3勝目を狙った有村智恵は5バーディ、4ボギーと出入りの激しいゴルフで1アンダー71。スコアを伸ばしきれず、藤本麻子、若林舞衣子らと並び通算5アンダー21位タイで3日間の競技を終えている。