国内女子ツアーのNEC軽井沢72ゴルフトーナメントは11日、長野県の軽井沢72ゴルフ北コースを舞台に第2ラウンドの競技を終了。首位タイでスタートした日下部智子が2日連続の4アンダー68をマークして通算8アンダーで単独首位に躍り出た。1打差の2位タイにはベテランの不動裕理、初日首位タイのジャン・ウンビ（韓）がつけた。今季3勝目を狙う有村智恵はスコアを1つ伸ばすにとどまり、通算4アンダー13位タイで決勝ラウンドを迎えることになった。

　この日首位に1打差の4位タイからスタートした有村は、序盤の3番でボギーを先行させるも5番から3連続バーディを奪って2アンダーでハーフターン。後半は15番までスコアカード通りのゴルフを続けていたが、16番でボギーを叩き1アンダー71どまり。通算4アンダー13位タイに後退している。

　単独首位に立ったのは、ツアー未勝利の日下部。この日は最終18番こそボギーとしたが、それまでに5バーディを量産して4アンダー68でプレーし、ツアー初優勝に向け絶好のポジションを確保した。

　また、賞金女王レースでトップを快走する全美貞（韓）は会心のゴルフを披露。8番、9番で連続バーディを奪うなど前半を3アンダーで回ると、後半も2つスコアを伸ばしてノーボギーの5アンダー67でホールアウト。首位と3打差の通算5アンダー9位タイに浮上している。

　ディフェンディング・チャンピオンで現在賞金ランク2位のアン・ソンジュ（韓）は15番までノーボギーの4アンダーでラウンドするも16番でボギーを叩き3アンダー69。通算5アンダーで全と同じく9位タイにつけている。

　その他上位陣は、通算6アンダー4位タイに大江香織、酒井美紀ら5人。前日18位タイの横峯さくらは前半を2バーディ、1ボギーの1アンダーで回ると、後半の上がり3ホールで2つスコアを伸ばして3アンダー69。通算4アンダーで有村、佐伯三貴、若林舞衣子らと並ぶ13位タイで予選通過を決めた。

　一方、前週プレーオフの末に2位タイとなり復調の兆しを見せた諸見里しのぶだったが、18位タイからスタートしたこの日は5ボギー（2バーディ）を叩いて3オーバー75。通算2オーバー61位タイまで順位を落とし、賞金ランク3位の服部真夕らと共にカットラインに2打及ばず予選落ちを喫した。