ルーキー藤本がメジャーでツアー最速タイV! 上平単独2位、池田単独3位
2012年6月3日(日)午後4:44
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国内男子ツアーの今季公式戦第2戦、日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hillsは3日、茨城県の宍戸ヒルズカントリークラブ 西コースを舞台に最終ラウンドの競技を終了。前日単独首位の藤本佳則が、東北福祉大の先輩である池田勇太の猛追にあうも、通算13アンダーでツアー初優勝をメジャーの舞台で成し遂げた。
3日間の競技を終え、単独首位の藤本と単独4位の池田の差はわずか2打。最終日の競技を先にスタートさせた池田が2番、3番で連続バーディを奪うと、その後は5番でボギーを叩き1アンダーでハーフターン。一方の藤本は出だしの1番でバーディスタートを切ると、6番、そして折り返した10番でもバーディを奪って4打差まで差を広げた。
後半、藤本が13番までパープレーを続ける間に、池田が11番、12番と続けてバーディを奪い、13番では約6メートルのバーディパットをねじ込み3連続バーディ。この時点で池田は1打差まで詰め寄るも、藤本は14番でバーディを奪い譲らない。そして、池田が15番のティーショットを隣のコースに打ち込むトラブルに見舞われダブルボギーを叩くと、両者の差は再び4打となる。
池田が途中崩れた中、虎視眈々と追走を続けてきた前日2位タイスタートの上平栄道が、終盤にきて優勝争いに加わった。16番、17番の連続バーディで藤本に2打差まで迫り、上平がバーディ、藤本がボギーを叩けば並ぶ状況で迎えた最終18番パー4。互いの2打目は上平がグリーンをとらえたのに対し、藤本はグリーン手前のラフにつかまる。しかし藤本は絶妙なアプローチでしっかりピンに寄せると、堅実にパーセーブ。ツアー最速タイ記録となるプロ5戦目での初優勝を、ビッグトーナメントで飾った。
笑顔がトレードマークとなっている藤本だが、「ゴルフをしながら苦しかった」と語った最終日の終盤は険しい表情に。それでもウイニングパットを沈めると破顔一笑。「これからもバンバン笑ってギャラリーを盛り上げていきたい」と笑顔でツアーを引っ張る意気込みを語り、勝利者インタビューを締めた。
上位勢は、単独2位に通算11アンダーで上平、単独3位に通算10アンダーで池田が入り、単独5位には通算9アンダーでジュビック・パグンサン(フィリピン)、通算8アンダー5位タイにルーキーの川村昌弘、平塚哲二、金庚泰(韓)が続いた。今季2勝を挙げている藤田寛之は通算4アンダーで小田孔明、矢野東らと並ぶ12位タイに終わっている。