小林、メジャー初V! 小田との一騎打ち制す
2013年10月21日(月)午後4:01
降雨により大会4日目がサスペンデッドとなり月曜日決着となった国内男子ツアーの今季公式戦第3戦 日本オープンゴルフ選手権競技は21日、茨城県の茨城ゴルフ倶楽部 東コースを舞台に順延となった最終ラウンドの競技の続きを行い、通算10アンダーまでスコアを伸ばした小林正則が小田孔明との競り合いを制し、昨年のアジアパシフィック パナソニックオープン以来、約1年ぶりとなるツアー通算3勝目を手にした。
1992年以来21年ぶりに予備日が使用された今年の日本オープン。大会5日目の最終日は、早い段階から小林と小田の一騎打ちとなった。首位の小田と3打差の単独2位でスタートした小林は、2番で幸先良くバーディ奪取に成功。1番でボギーを叩いた小田との差はこの時点で1打に。しかしナショナルオープンのタイトルはそう簡単ではなかった。3番、5番で1打ずつ落として再び3打差。それでも7、8番の連続バーディで追いつくと、10番のバーディでついに単独首位に浮上する。
するとここからは我慢勝負に。両者ともに11番から14番をパープレーでしのぐと、15番も互いに譲らず揃ってバーディを奪う。均衡が破れたのは17番パー3。先に打った小林が1オンに成功したのに対し、攻めるしかない小田のティーショットはバンカーに。第2打も寄せ切れずこのホールをボギーとした小田に対し、小林はパーをセーブしリードを2打差に広げる。そして、最終18番でバーディを奪った小林が小田に3打差をつけ、ガッツポーズと共に公式戦初タイトルをつかんだ。
嬉しいメジャー初制覇に「信じられない」と第一声を発した小林。東京学館浦安高校の3つ下の後輩である小田との一騎打ちについて「(小田)孔明は日本でも有数のショットメーカーですし、自分が思い切って良いゴルフをしなければいけないことは分かっていたので、逆に自分のゴルフに集中することが出来た。お互い競っていたので、そのおかげで僕も逃げないで良いプレーが出来た。孔明にはある意味感謝している」と、死闘を振り返った。
上位陣は、通算7アンダー単独2位に小田、通算5アンダー3位タイに片山晋呉、金庚泰(韓)、金亨成(韓)、ジュビック・パグンサン(フィリピン)の4人、通算4アンダー7位タイに薗田峻輔、星野英正、スコット・ストレンジ(豪)が入った。
2日目を終えて単独首位に立っていた野仲茂は3日目の「75」が響き通算3アンダー10位タイ、昨季賞金王の藤田寛之は通算2オーバー21位タイ、選手会長の池田勇太は通算3オーバー26位タイで5日間の競技を終えている。