今季の賞金女王は森田理香子 さくら一歩及ばずも「褒めてあげたい」
2013年12月1日(日)午後4:47
激動のシーズンを制し、プロ6年目の森田理香子が初の女王に輝いた。
国内女子ツアー今季最終戦のLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップは1日、宮崎県の宮崎カントリークラブを舞台に最終ラウンドの競技を終了。賞金女王を争う横峯さくらと2打差の11位タイから出た森田は、1オーバー73と苦戦して通算4オーバー単独12位でフィニッシュ。対する横峯は、2アンダー70とスコアを伸ばし通算3オーバー7位タイと“単独8位以上”の条件は満たしたが、僅差で森田の賞金女王が決定した。
森田と約280万円差、逆転女王になるには単独8位以上が最低条件(この場合森田が単独15位以下)だった横峯は、4番、6番でバーディを奪ったものの、7番、8番で連続ボギー。それでも14番で再びバーディを奪い返すと、そこから1つスコアを伸ばし可能性を残して一足先にホールアウトする。一方の森田は、2番でボギーを先行させるなど苦しい立ち上がり。その後もなかなかバーディが来ない森田は、13番で1打伸ばしたものの、15番で再び1打落として通算スコア、順位で横峯を下回ったが、約130万円の差でタイトルをものにした。
今季は開幕戦のダイキンオーキッドレディスV(横峯とのプレーオフだった)後、6月までに3勝を挙げ賞金ランクを独走した森田。しかしその後調子を落とすと、中盤以降盛り返してきた横峯に残り3戦の時点でトップを譲った。それでも前週のエリエールレディスVで再び差し返しての最終戦。横峯との死闘を終えた森田は「表彰式で呼ばれた時は嬉しかった。さくらさんもすごく良い選手だし、いろいろと勉強しないといけないところもたくさんある。今年はいろいろと経験させてもらって、課題も増えたのでまた来年良いゴルフが出来るようにして練習していきたい」と1年を振り返った。
横峯も今季は5月のサイバーエージェント レディスで約2年ぶりのツアー優勝を飾ると、賞金女王となった2009年に次ぐシーズン4勝(2009年は6勝)と完全復活を印象付けた。ラウンド後は「正直な気持ちとしては悔しい」としながらも「去年の私だったら今こういう状況にもいないと思うので私自身を褒めてあげたい」と語ってグリーンを後にした。
優勝はこの日ベストスコアの「66」をマークして通算スコアを9アンダーに伸ばした地元宮崎出身の大山志保。2005年以来2度目の大会制覇を果たした。以下、通算5アンダー単独2位にテレサ・ルー(台)、通算4アンダー単独3位にアン・ソンジュ(韓)が入り、ディフェンディング・チャンピオンのイ・ボミ(韓)は通算1アンダー単独4位に終わっている。この結果最終賞金ランクは、1位森田(1億2,667万5,049円)、2位横峯(1億2,537万1,638円)、3位ルー(9,479万3,600円)、4位アン(9,110万9,680円)、5位吉田弓美子(8,950万8,900円)となった。
尚、賞金シード最後の1枠は、通算1オーバー5位タイに入った申ジエ(韓)が獲得している。