快挙! ルーキー斉藤が開幕戦でツアー初優勝!!
2012年3月4日(日)午後7:48
国内女子ツアー今季開幕戦、ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメントは4日、沖縄県の琉球ゴルフ倶楽部を舞台に最終ラウンドの競技を終了。単独首位でスタートした新人の斉藤愛璃が通算10アンダーで並んだ李知姫(韓)、三塚優子との3人によるプレーオフを制しルーキー開幕戦Vの快挙を達成した。
昨年プロテストに合格したばかりの22歳・斉藤は、前日大混戦から抜け出し2位に2打差をつけて単独トップに浮上。そして迎えた最終日、スタートダッシュを決めて後続を引き離したいところたったが、出だしでいきなりダブルボギーを叩きつまずく。それでも、そこから持ち直して3番、7番でバーディ奪取。一時、前半に4つスコアを伸ばした菊地絵理香にトップの座を奪われたものの、11番、13番のバーディで再び首位に立った。
終盤に入って15番、16番でバーディを逃している隙に、16番でバーディを奪った李に1打差まで迫られると、17番をパーとした李に対して斉藤は痛恨のボギー。李と並び通算11アンダーで最終18番を迎える。先にホールアウトした李が18番をボギーとしたことでパーをキープすれば優勝が決まる状況となった斉藤だが、初Vへのプレッシャーからか1メートルのパーパットを右に外し、決着は通算10アンダーで並んだ斉藤、李、三塚によるプレーオフへもつれ込む展開となった。
18番を使ったプレーオフ1ホール目で斉藤、三塚がバーディを奪って勝ち残ると、2ホール目で斉藤はバーディパットを外してパーでフィニッシュ。3ホール目に突入かと思われたが、三塚が放った60センチのパーパットはカップに嫌われ、ルーキー斉藤のプロ初優勝が決まった。
優勝の瞬間、仲間に祝福されながら涙ぐんだ斉藤。しかしその後のインタビューでは、「プレーオフも楽しもうと気持ちを切り替えた。本当に嬉しいです。夢みたいです」と声を弾ませていた。国内女子ツアーに誕生したニューヒロインの今後の活躍に期待したい。
その他上位陣は、通算9アンダー単独4位に一時単独トップに立った菊地が続き、1打差の5位タイにこの日1イーグル、4バーディ、2ボギーの4アンダー68をマークした横峯さくらの他、北田瑠衣、飯島茜、全美貞(韓)が入った。地元Vを期待された諸見里しのぶはイーブンパー72で回り、同じく地元出身のアマチュア比嘉真美子、ディフェンディング・チャンピオンの朴仁妃(韓)と並び通算5アンダー16位タイで終戦。上田桃子は2アンダー70でプレーし通算2アンダー31位タイで3日間の競技を終えた。