海外男子
ZOZOチャンピオンシップも楽しみ!! PGAツアーフェデックスカップフォールが開幕
2023年9月21日(木)午前10:37
- この記事のキーワード
PGAツアーフェデックスカップフォールの第1戦、フォーティネットチャンピオンシップ(9月14日~17日/シルバラードリゾート・ノースコース/カリフォルニア州)は、カリフォルニア州出身の25歳、サヒス・スィガーラがツアー初優勝を飾りました。
最終日には30人以上の応援団が駆けつけたというスィガーラ。大いに盛り上がった今大会を、ゴルフネットワークで解説を務めた内藤雄士さん(日本プロゴルフ協会ティーチングプロ)に振り返ってもらいました。
また、10月日本開催のPGAツアー「ZOZOチャンピオンシップ」や、2年に1度開催されるアメリカとヨーロッパの対抗戦「ライダーカップ」の見どころについても語ってもらいました。
これまで何度か優勝争いを繰り広げてきたサヒス・スィガーラが、フォールの初戦でようやくツアー初勝利を挙げました。地元カリフォルニア出身ということもあって、両親をはじめ35人もの知人、友人が応援に来ていたようですが、彼らが送る大声援がスィガーラの優勝を後押ししたといっても過言ではないでしょう。
プレーのほうは、10番あたりまでは少し不安定もありましたが、14番のバーディーで勝利を大きくたぐり寄せたと思います。その14番ですが、セカンドショットは無理せず安全にグリーンの真ん中にオン。長い距離が残ったバーディーパットも入れに行くというよりは、タッチを合わせて確実にパーを取るつもりだったのでしょうが、これがカップイン。おそらく本人的には、1打得したような気分になり、その後、非常にリラックスした状態でプレーできたのではないかと思います。
そのほか出場選手で注目していたのは、71位という順位でプレーオフ進出を逃したジャスティン・トーマス。フェデックスカップフォールのトップ10に入ることで、シグネチャーイベントの2つの大会の出場権が獲得できるとあって、初戦からやる気満々だったのですが、気合いが空回りしたのか中々バーディーパットを決めきれず、不完全燃焼で終わってしまったような気がします。ただその中でも5位というのは、彼の実力の高さを示しているし、調子も上向いているようなので、このあとの6戦は非常に楽しみになりました。
そのフォールの一戦として行われるZOZOチャンピオンシップもますます楽しみになってきました。出場選手の顔ぶれを見ると、リッキー・ファウラー、コリン・モリカワ、アダム・スコットと、ビッグネームがズラリ。フォール7試合の中では、最もレベルの大会になりそうです。
日本勢も松山英樹、金谷拓実らが出場。期待は、やはり松山の優勝。今季は首を痛めるなど身体も万全ではなかったのですが、それでも50位以内に入るというのは、彼に底力があるということ。プレーオフ終了後、ケガも回復に向かっているようなので、ZOZOあたりは松山らしさを発揮してくれるのではないでしょうか。思い切りゴルフが出来る体調であれば、優勝争いに絡んでくることは間違いないと思います。
そんな松山とモリカワ、ファウラー、スコットらがどんな戦いを繰り広げるか。また、ここに日本の他の選手も優勝争いに加わってくれば大いに盛り上がるはず。見逃せない大会になりそうです。
さて、来週はいよいよライダーカップが開催されます。ライダーカップはアメリカとヨーロッパのチーム戦なわけですが、その面白さや盛り上がりは、通常のトーナメントとは別物。トッププレーヤーたちが母国の名誉を懸けて戦うときの集中力や緊張感はすさまじいものがあり、一人の視聴者として大いに楽しみです。
メンバー的には、タレント揃いのアメリカチームのほうが一歩リード。しかし今回はイタリア開催と、ヨーロッパチームにホームアドバンテージがあるので、全くの互角というべきでしょう。
カギを握るのは、ヨーロッパチームを引っ張るローリー・マキロイやジョン・ラーム。今回のヨーロッパは若手が多いだけに、マキロイやラームが彼らをどうやって勢いづかせるかが勝負のポイントになるような気がします。
アメリカで行われた前回はアメリカが優勝しましたが、過去10大会はヨーロッパの7勝3敗。ホームで戦うヨーロッパか、連覇に燃えるアメリカか。勝敗の行方は、シングルス戦の終盤までもつれそうな気配。例年以上の激戦を期待したいと思います。
(写真:Getty Images)
最終日には30人以上の応援団が駆けつけたというスィガーラ。大いに盛り上がった今大会を、ゴルフネットワークで解説を務めた内藤雄士さん(日本プロゴルフ協会ティーチングプロ)に振り返ってもらいました。
また、10月日本開催のPGAツアー「ZOZOチャンピオンシップ」や、2年に1度開催されるアメリカとヨーロッパの対抗戦「ライダーカップ」の見どころについても語ってもらいました。
地元で初優勝のスィガーラ、ジャスティン・トーマスの必死さも感動
これまで何度か優勝争いを繰り広げてきたサヒス・スィガーラが、フォールの初戦でようやくツアー初勝利を挙げました。地元カリフォルニア出身ということもあって、両親をはじめ35人もの知人、友人が応援に来ていたようですが、彼らが送る大声援がスィガーラの優勝を後押ししたといっても過言ではないでしょう。
プレーのほうは、10番あたりまでは少し不安定もありましたが、14番のバーディーで勝利を大きくたぐり寄せたと思います。その14番ですが、セカンドショットは無理せず安全にグリーンの真ん中にオン。長い距離が残ったバーディーパットも入れに行くというよりは、タッチを合わせて確実にパーを取るつもりだったのでしょうが、これがカップイン。おそらく本人的には、1打得したような気分になり、その後、非常にリラックスした状態でプレーできたのではないかと思います。
そのほか出場選手で注目していたのは、71位という順位でプレーオフ進出を逃したジャスティン・トーマス。フェデックスカップフォールのトップ10に入ることで、シグネチャーイベントの2つの大会の出場権が獲得できるとあって、初戦からやる気満々だったのですが、気合いが空回りしたのか中々バーディーパットを決めきれず、不完全燃焼で終わってしまったような気がします。ただその中でも5位というのは、彼の実力の高さを示しているし、調子も上向いているようなので、このあとの6戦は非常に楽しみになりました。
そのフォールの一戦として行われるZOZOチャンピオンシップもますます楽しみになってきました。出場選手の顔ぶれを見ると、リッキー・ファウラー、コリン・モリカワ、アダム・スコットと、ビッグネームがズラリ。フォール7試合の中では、最もレベルの大会になりそうです。
日本勢も松山英樹、金谷拓実らが出場。期待は、やはり松山の優勝。今季は首を痛めるなど身体も万全ではなかったのですが、それでも50位以内に入るというのは、彼に底力があるということ。プレーオフ終了後、ケガも回復に向かっているようなので、ZOZOあたりは松山らしさを発揮してくれるのではないでしょうか。思い切りゴルフが出来る体調であれば、優勝争いに絡んでくることは間違いないと思います。
そんな松山とモリカワ、ファウラー、スコットらがどんな戦いを繰り広げるか。また、ここに日本の他の選手も優勝争いに加わってくれば大いに盛り上がるはず。見逃せない大会になりそうです。
イタリア開催のライダーカップ、ヨーロッパは地の利を生かせるか?
さて、来週はいよいよライダーカップが開催されます。ライダーカップはアメリカとヨーロッパのチーム戦なわけですが、その面白さや盛り上がりは、通常のトーナメントとは別物。トッププレーヤーたちが母国の名誉を懸けて戦うときの集中力や緊張感はすさまじいものがあり、一人の視聴者として大いに楽しみです。
メンバー的には、タレント揃いのアメリカチームのほうが一歩リード。しかし今回はイタリア開催と、ヨーロッパチームにホームアドバンテージがあるので、全くの互角というべきでしょう。
カギを握るのは、ヨーロッパチームを引っ張るローリー・マキロイやジョン・ラーム。今回のヨーロッパは若手が多いだけに、マキロイやラームが彼らをどうやって勢いづかせるかが勝負のポイントになるような気がします。
アメリカで行われた前回はアメリカが優勝しましたが、過去10大会はヨーロッパの7勝3敗。ホームで戦うヨーロッパか、連覇に燃えるアメリカか。勝敗の行方は、シングルス戦の終盤までもつれそうな気配。例年以上の激戦を期待したいと思います。
(写真:Getty Images)
関連番組
2022-23 ZOZOチャンピオンシップ(2023)
2023年10月19日(木)~10月22日(日)