昨年のシーズン終盤、激しい賞金王争いを繰り広げた石川遼と池田勇太が、15日開幕の国内男子ツアー今季初戦東建ホームメイトカップ（三重／東建多度カントリークラブ・名古屋）でいきなり火花を散らす。

　米男子ツアーのメジャー大会マスターズに出場した石川と池田を待ち構えていたかのように始まる国内男子ツアー開幕戦。第1ラウンドでは、石川と池田に加え、昨年賞金ランキング3位でディフェンディング・チャンピオンの小田孔明が同じ組でスタートする。

　マスターズでは2年連続予選落ちを喫し、人目もはばからず悔し涙を流した石川。日本に帰国してからは気持ちを切り替え、オーガスタで得た “課題” を次々にこなしている。そうして臨む国内開幕戦の抱負は、「最後までアグレッシブに攻める」というもの。2年連続国内賞金王獲得、そしてメジャーの舞台での優勝争いへ。高校を卒業し、プロ専念となる新しいシーズンへの期待に、本人も周囲も胸を膨らませている。

　石川とは対照的に初出場のマスターズで予選突破を果たし、単独29位と大健闘を見せた池田は相変わらずのマイペース。オーガスタのパトロン達の前でも貫いた “勇太流” で、今年こそ賞金王タイトルを奪い取りたい。

　マスターズに出場した片山晋呉は欠場するも、昨季最終戦で涙の復活優勝を飾った丸山茂樹、大ベテランの尾崎将司らトッププレーヤーが待ちに待った国内開幕戦。それぞれが自分のスタイルでこの日に備えた戦いに注目だ。