東北福祉大4年の松山英樹がプロ転向を前に日本プロゴルフ協会（PGA）の理事会に挨拶に赴いた。

　松山は2日、在学中の東北福祉大学で記者会見を行う予定でおり、ここでプロ転向を発表するのはもはや“公然の秘密”となっている。そんな中、前日に都内で行われたPGAの定例理事会に松山が現れたのだ。

　プロに転向しても、PGAの会員になるには、基本的にはプロテストを受験しなければならないが、アマチュアのうちにプロの試合で優勝した石川遼は、その後、特別に認められてプロテストなしでPGA会員となった。松山について尋ねられた森静雄会長は「明日の午後、お話します」と言うにとどまり、松山本人のプロ宣言を待つ構えでいる。

　だが、松山も石川同様、一昨年の三井住友VISA太平洋マスターズでアマチュアながら優勝しており、前例もあって会員となることが理事会ですんなりと承認されたことは確認されている。

　大学4年に進学すると同時にプロに転向し、PGAのメンバーにもなる松山。前例通りなら、5月の日本プロゴルフ選手権大会　日清カップヌードル杯（5月16?19日／千葉県、総武カントリークラブ　総武コース）にも出場できるのは決定的で、米男子ツアー参戦で石川が留守にしている日本ツアーで早速活躍することが期待される。

文：小川淳子（ゴルフライター）