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フライヤーが掛かりやすい打ち方と掛かりにくい打ち方とは?深いラフからのアイアンショット

2020年10月21日(水)午後1:30

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 夏のラフが強敵だということは皆さんもご存じだと思いますが、暑さが和らいだからといっていきなりラフが易しくなるというわけではありません。その証拠に、まだまだ芝が密集しているコースが多く、油断をしていてミスをしてしまったという話も良く耳にします。そうならないためにもしっかりラフ対策をしておきましょう。

 今回は、ピンまで残り110ヤードのツマ先上がりのラフからという想定でお話します。

 ラフに入ったとき、まず考えなければいけないのがフライヤーの影響です。一般ゴルファーの場合、プロほどヘッドスピードが速いわけではないので、フライヤーになる確率はそれほど高くはないと思います。とはいえ、調子が良くてクラブが振れているときにはスピンが掛からず、予想以上に飛んでしまうことがあります。

 男子プロの場合、順目でフェース面とボールとの間に芝が大量に挟まりそうな「フライヤーが掛かりそうなライ」では、番手を2つぐらい下げて、わざとフライヤーを掛けにいきます。フライヤーになるかどうかは一種の賭けのようなものですが、もし掛からなかったとしても次のショットはピン手前15ヤードからのアプローチ。通常の番手でグリーンの奥に外すよりはダメージが少ないというのがプロの考え方です。

 では、どうやってフライヤーを掛けているか?

 ポイントは3つ。フェースを被せる。ハンドファーストの度合いを強める。ボールを右寄りに置く。こうすることで、ボールとフェースとの間に芝が入りやすくなると同時に、フェースの上側に当たりやすくなるので、スピン量が落ちてフライヤーが掛かりやすくなります。

 逆に、番手を上げて、フライヤーが掛からないようにするという打ち方も覚えておきましょう。

 打ち方はフライヤーを掛けるときとは反対で、フェースを開く、少しハンドレイト気味に構える、ボールを左寄りに置くというのがポイントになります。スイングの際は、フェードを打つ感じでカット気味に左に振り抜き、インパクト後はフェースを返さないように意識すると、スピン量の多い“飛ばない球”になります。

 「ツマ先上がりのラフ」という設定の場合は、少し引っ掛け気味の球になる「フライヤーを掛ける打ち方」がオススメですが、もし、ピンが右サイドにある場合は「フライヤーが掛からない打ち方」のほうが攻めやすくなります。

 どんな状況でもグリーンを狙っていけるように、2つの打ち方を覚えて攻め方のバリエーションを増やしておきましょう。

★CS放送ゴルフネットワーク「あすゴル!ゴルフ部(出演:内藤雄士ツアープロコーチほか/毎週日曜よる10時初回放送)」#134より
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