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渋野日向子の高精度ショットは「下→上→下→上」の運動連鎖から スイングメカニズム解説
2019年8月28日(水)午後0:55
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AIG全英女子オープンで優勝した渋野日向子選手。4日間通してのショットスタッツは、FWキープ率が76%、パーオン率は83%と安定していました。8月25日現在の国内女子ツアースタッツランキングでも、トータルドライビングが6位、ボールストライキングが12位と、基本的なショット力の高さを示しています。
CS放送ゴルフネットワークの番組「アフターメジャー〜2019全英女子オープンを振り返る〜」のなかで、ゴルスイングコンサルタントの吉田洋一郎さんにそのスイングメカニズムを解説いただきました。
渋野のスイングメカニズムはDJ似のアスリートスイング
渋野選手のスイングは、テンポの凄く良い「アスリートスイング」だなという印象です。特徴としては、下半身を上手く使っています。出だしでちょっと地面を踏んで押す動きをいれることで下半身からスイングをスタートし、上半身でバックスイング、そしてまた下半身からダウンスイングして、上半身でインパクトを迎える。体の動く順番、「運動連鎖」が行いやすいスイングなっています。
PGAツアーでいえば、ダスティン・ジョンソン選手のスイングメカニズムに凄くよく似ています。グリップもフックグリップで、左手がかなり被っています。フェース面はシャットフェースで、バックスイングでは下を向きながら上がっていき、トップでは天井を向いて左手の甲は手のひら側に折れています。
ダウンスイングからインパクトにかけては、左腰の動きを先行させながらフェース面をスクエアに戻す動きになります。シャットフェースで上げて、ダウンスイングで体を先行させることで、ほとんど腕や手を返したりする動きが入りません。
腕や手を使うフェースの開閉がないので、ラインが出しやすくなる、そして精度が高まる、ということになると思います。
(写真:Getty Images)
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