2日、米男子ツアーのセントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズに出場するローリー・マキロイ（北アイルランド）が欧州ツアーについて意見を述べた。今年から欧州ツアーの試合にはほとんど出場しないと昨年末から噂されていた。

「（PGAツアーの方が）世界ランクポイントも賞金も高いのに欧州ツアーでプレーする？　最終的なゴールはここ（PGAツアー）で、欧州ツアーはステップアップする場所。これは事実。欧州ツアーをこれからもサポートしたいけど、もう”やりきった”と言えるくらい欧州ツアーでプレーした。これからは自分の意志で自分のしたいことを決める」

「欧州の選手を悪くいうわけではないが、（PGAツアーの方が）フィールドが厚いし、レベルが高い。フランセスコ・モリナリが今週ハワイで戦う理由がそれだ」とモリナリも今年7月の全英オープンまでは欧州ツアーの試合にエントリーしない予定で、その後の予定も未定だ。

「欧州ツアーでも勝ってきたけどPGAツアーの方が合っている。妻もアメリカ人で僕らはアメリカに住んでいる。天気もいいし、ここでの暮らしは楽しい」と欧州エリアで確実にマキロイのプレーが見られるのは全英オープンのみとなりそうだ。

　欧州ツアーのツアーカードを維持するためには年間4試合以上に出場しなければならない。また、今のルールでは一度でもツアーカードを手放すとライダーカップの主将を務めることできない。選手としてライダーカップに出場するには、開催年にツアーカードを持っていればいいので、2020年は4試合以上に出場することだろう。

　ブルックス・ケプカ（米）は特殊だが欧州ツアーで力をつけてPGAツアーに。ジャスティン・ローズ（英）、トミー・フリートウッド（英）、ジョン・ラーム（スペイン）、セルヒオ・ガルシア（スペイン）、ヘンリック・ステンソン（スウェーデン）など強い欧州選手がPGAツアーを主戦場にしているのは事実だが、地元開催の大会には出場している。全英オープン前にアイルランドとスコットランドで試合が行われるので、ほぼ地元のマキロイだけではないが、練習を兼ねて出場するはずだ。