通算5オーバーで3月のバルスパー選手権で予選落ちを喫したジョーダン・スピース（米）は、パニックに陥りかけていたようだ。

　スピースはオフシーズン、体調不良からほとんど調整ができないまま米男子ツアーの開幕を迎え、試合をこなす中での調整を余儀なくされていた。同大会についてスピースは、「他の選手ができていることが出来ていなかった」と述べ、「5オーバーで終えることはなかなかないから、混乱したよ」と振り返っていた。

　フォームの修正を行い、パトリック・リード（米）に敗れたもののWGC-デル・マッチプレーでは調子を取り戻しつつあった。その後、ヒューストン・オープンまでの5日間では、パッティングを含め、以前のフォームと見比べるなど入念な調整を行い、3位タイフィニッシュ。平均ストローク数も向上し、2度目のマスターズ制覇が射程圏内となった。

「ここ2週間で大きな進歩があった。パニックの状態から落ち着きや自身を取り戻した」と述べたスピースは、「何年もかかるかもしれない調整のプロセスをスピードアップして、数週間という短期間で出来たことは良かった」と語っている。

　マスターズについて「勝機はあると思っている。ここで勝てなくても近いうちに勝利は巡ってくるだろう。楽しみだね」と待ちわびているようだ。