「飛距離」か「正確性」か。男子ツアーNo.1同士がマッチプレーで対決
2016年6月11日(土)午後0:00
プロゴルファーにとって「飛距離」と「正確性」は永遠のテーマである。もちろん、J.デイやR.マキロイのように「飛んで曲がらない」のが理想ではあるが、それを実現できるのはほんのひと握り。多くのゴルファーは、自分の特徴を生かしたマネジメントスタイルで勝負している。
プロ同士が1対1で9ホールのマッチプレー対決を行うゴルフネットワークの新番組「ゴルフ真剣勝負 the MATCH」。5月は、日本男子ツアーの2015年度ドライビングディスタンス1位の額賀辰徳と、フェアウェイキープ率1位の稲森佑貴の「飛距離 vs 正確性」の対戦となる。
豪快なドライバーショットは他のプレーヤーを圧倒 額賀辰徳
男子ツアーに飛ばし屋が帰ってきた。昨季の「カシオワールドオープン」で最終日に67をマークし9位タイに入った額賀辰徳は、土壇場でシード権を獲得した。学生時代には日本学生と関東アマを連覇するなど数多くのタイトルを手にした額賀はプロ入り後も活躍を期待されたが、ツアーデビューから10年、思うような成績を残すことはできず、チャレンジツアーと行き来するシーズンが続いていた。
それでも豪快なドライバーショットは他のプレーヤーを圧倒し、過去2009年、10年、12年とドライビングディスタンス1位を記録。ツアー屈指の飛ばし屋として名を馳せた。
昨季はチャレンジツアーを主戦場にしながら、5月の「日本プロゴルフ選手権大会」で9位タイに入ると、直後のチャレンジツアーで優勝。その後レギュラーツアーで予選落ちが続きシード復帰が危ぶまれたが、持ち前の飛距離で終盤に好成績を残すと、賞金ランク61位で第1シードに滑り込み来季の出場権を獲得。平均飛距離も298.92Yで3年ぶりに飛ばし屋No.1のタイトルを手にした。
額賀は「飛ばし屋がもっとTVに出られるように飛距離を活かしてバーディを獲るゴルフで初優勝を目指したい」と意気込みを語る。
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昨季トップ10入り4回の21歳 稲森佑貴
対するのは、昨季フェアウェイキープ率1位の稲森佑貴。若干16歳でプロテストに一発合格すると、翌年に早くもツアーデビュー。2014年の「ダンロップ・スリクソン福島オープン」では2位タイと優勝まであと一歩のところまで迫った。昨季はトップ10入り4回と安定した成績で賞金ランク29位。パーオン率69.82%(3位)、フェアウェイキープ率69.61%(1位)と正確なショットを武器とする。
「昨年より記録を更新してフェアウェイキープのタイトルを取って、ギャラリーに“稲森佑貴"をアピールしたい」と語る稲森。今期も中日クラウンズで初日に単独首位に立つなど好調をキープ。ツアー初優勝の期待がかかる若手のホープだ。
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マッチプレーでの対戦については、「自分の強みを活かして絶対に負けたくない」と対戦前から火花を散らす二人。183cmの長身から繰り出す額賀のドライバーショット、169cmと小柄ながらも正確なショットで攻める稲森。どちらも一歩も譲らない戦いの結末は果たして。
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出演選手プロフィール
2015ドライビングディスタンス1位 額賀辰徳(32) 千葉県の中央学院大学出身、学生時代から頭角を現す。チャレンジツアー4勝。持ち前の飛距離で今季ツアー初優勝を狙う。プライベートでは宮里優作プロとカラオケに行くほど仲が良い。
2015フェアウェイキープ率1位 稲森佑貴(21) 鹿児島県出身。幼い頃からゴルフをはじめ、高校2年生の時にプロテスト合格。チャレンジツアー1勝、若手有望株として今季初優勝に期待がかかる。大の犬好きで3匹飼っている犬と遊ぶのが趣味。
ゴルフ真剣勝負 the MATCH
プロによる1対1の真剣勝負をお届けする新番組。ゴルフ専門チャンネルだから見ることのできるマッチメイクで、プロ同士の真剣勝負を2時間にわたって放送。番組ではプロのテクニックに留まらず、クラブ選択や状況判断などのプロの考え方も紹介し、アマチュアゴルファーにも参考になる情報をお届けする。