アンダーパーはわずかに5人、スコアが伸び悩む最終日に勝敗を分けたショートゲーム
2016年3月30日(水)午前9:20
「ダイキンオーキッドレディス」最終日、単独首位でスタートするルーキー川岸史果、首位と2打差の2位タイにつけた地元沖縄出身の大城さつきらがツアー初優勝を手にするか注目を集める中、アン・ソンジュ、イ・ボミら歴代賞金女王が迎え撃つ展開に。
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最終日は沖縄特有の風に翻弄され、平均スコアは74.2(+2.2)、アンダーパーはわずかに5人と各選手はスコアメイクに苦しむ。後半に入っても抜け出す選手はおらず、優勝争いは混戦状態で勝負の行方は最終18番ホールまで縺れた。最終組の川岸とアン・ソンジュが共に5アンダーで並んで首位タイ、大城が1打差の4アンダーで迎えた最終18番パー5。バーディ必至のこのホールで明暗が分かれる。
2オンした選手はおらず、3打目のアプローチ勝負に。最初に打ったアン・ソンジュはグリーン手前の花道からショート、約6mの長いバーディパットを残す。
続く、川岸は「落とし場所まで距離があったので転がして寄せようと思ったけど、地面が硬くてバウンスが跳ねて思ったよりボールが飛んでしまった」と約30ヤードのランニングアプローチがカップを越えてグリーンもオーバー。
2人のプレーを見た大城は「バンカーから入れようと思った」とカップインを狙った3打目のバンカーショットだったがカップをオーバー。大城、川岸はバーディならず、アン・ソンジュがロングパットを見事に沈めてバーディ。通算6アンダーで7年ぶり2度目の開幕戦優勝を果たした。
初優勝に手が届かなかった川岸は「今日の風は難しくて昨日までのようにパーオンすることが少なかった。グリーンを外した時に寄せきれず、アプローチで苦しんでしまった。アンさんは前半こそいつもと変わらない雰囲気でしたが、残り5ホールくらいから目の色変わっていた。最終18番ホールのバーディパットはすごく気持ちが入っていました」と優勝への課題、そしてアン・ソンジュの強さを口にした。
パーオン率が低かったと話した川岸だが、全体の中ではアン・ソンジュに次いで2位。それでも、アン・ソンジュは73、川岸は76と3ストロークの差がついた。川岸が話すようにショートゲームの差と言える。
【最終日パーオン率】
1位 アン・ソンジュ 66.7%(12/18)
2位 川岸史果 61.1%(11/18)
2位 イ・ボミ 61.1%(11/18)
2位 大城 さつき 61.1%(11/18)
優勝したアン・ソンジュは「今日は1日緊張していた。17番でショートパットを外して、改めて高麗グリーンは難しいと思った。最後のバーディパットは入ると思わなかったから、決まった瞬間は真っ白になった。開幕戦で優勝できて、良いスタートが切れたので今シーズンは楽しくゴルフをしたいです。」と語った。
2010年と言えば、アン・ソンジュが日本ツアーにデビューした年だ。この年、アン・ソンジュは開幕戦を含む4勝を挙げて賞金女王に輝いた。開幕戦の優勝を勢いに3度目の賞金女王となるか、2017年シーズンはアン・ソンジュの活躍を予感させる1週間となった。
【最終結果】
優勝 アン・ソンジュ(-6)
2位 川岸史果(-5)
3位 イ・ボミ(-4)
3位 大城さつき(-4)
5位 柏原明日架(-3)
5位 李知姫(-3)
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