国内男子
注目選手振り返りと展望 ?藤田寛之?
2015年1月4日(日)午後1:01
“中年の星”にとっては大満足のシーズンだったのではないだろうか。
2012年シーズンには賞金王にも輝いた藤田寛之。しかし、2013年シーズンは、2007年以来となる優勝なしに終わり、12年連続で達成していた賞金ランク20位以内の記録も途切れた。それでも、巻き返しを狙った今季は開幕4戦目のつるやオープンゴルフトーナメントを制し、2年ぶりとなる優勝を果たす。
その後は予選落ちが続くなど、安定しないプレーが続くものの、迎えた8月のアールズエバーラスティングKBCオーガスタゴルフトーナメント。最終日に6打差の17位タイから7アンダー65を叩き出してプレーオフに突入すると、梁津萬(中)との5ホールに及ぶプレーオフを制し、地元福岡で2勝目を挙げた。
勢いは止まらない。9月のアジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ ダイヤモンドカップゴルフで3勝目を挙げると、賞金ランクでも一時トップ立った。しかし、最終戦まで小田孔明と激しい賞金王争いを繰り広げたが、一歩及ばず。2年ぶりの戴冠は来年へお預けとなった。
石川遼、松山英樹など若いタレントが米ツアーを主戦場とし、国内ツアーの空洞化が問題視されている近年だが、小田や岩田寛らのベテラン勢が年齢を感じさせないプレーでツアーを引っ張っている。そういった現状を嘆く声もあるが、今年も“中年の星”の活躍に期待が集まることは間違いない。