片山がツアー通算28勝目!「来週勝っても29勝。次は来年だね」
2014年11月30日(日)午後6:59
国内男子ツアーのカシオワールドオープンゴルフトーナメントは30日、高知県のKochi黒潮カントリークラブを舞台に最終ラウンドの競技を終了。トップと1打差の4位タイから出た片山晋呉が、通算17アンダーまでスコアを伸ばし、後続に3ストロークの大差をつけ、今季初優勝を飾った。片山はこれでツアー通算28勝目。
過去5度の賞金王に輝いている男が横綱相撲を見せた。この日は2アンダーで折り返すと、後半は12番からの4連続を含む5バーディを奪って7アンダー65。2位以下に影すら踏ませぬ圧巻のゴルフで約1年ぶりの頂点に立った。今年はシーズン序盤にヘルニアを患うなど、ケガに泣かされてきたが、ここ一番で勝負強さを発揮した。
これでツアー通算勝利数は『28』に。大台の『30』勝も目前に迫ってきた。「今年はあと1試合しかないから。来週勝っても29勝。次は来年だね」と、ツアー今季最終戦のゴルフ日本シリーズJTカップ(12月4?7日/東京都、東京よみうりカントリークラブ)も勝つ気は十分。シーズン最後に連勝を狙っている。
以下上位陣は、通算14アンダー単独2位に冨山聡、通算11アンダー3位タイには米下部ツアーのファイナルQT(12月11?16日/フロリダ州PGAナショナル)を控える小平智、近藤共弘、平本穏、金亨成(韓)らが入った。また、現在賞金ランキングNo.2の藤田寛之が最終日に「66」と爆発して通算10アンダー9位タイに。
賞金トップの小田孔明が通算9アンダー14位タイに終わったため、王座争いはついに最終戦までもつれ込むこととなった。現時点で可能性を残すのは、同3位の近藤、同4位の岩田寛を含めて4人。特に小田と藤田の差は、今大会終了時点で約1,550万円差に縮まっており、JTカップを制したものが今季の賞金王という図式になりそうだ。