日本のベテランと欧州ツアーで戦う米国の若者、そしてディフェンディング・チャンピオンの3人が同組で対決する。

　国内男子ツアーのコカ・コーラ東海クラシックが3日、愛知県の三好カントリー倶楽部　西コースを舞台に開幕する。それに伴い先日予選ラウンドの組み合わせが発表されたが、面白いのは片山晋呉、ピーター・ユーライン（米）、H・W・リュー（韓）の組だ。

　ご存知片山はツアー通算26勝を誇る永久シード選手。2009年のマスターズ単独4位など海外メジャーでの経験も豊富な上、今季国内ツアーではトップ10入りが5回といつ勝ってもおかしくないほど好調だ。

　一方のユーラインはゴルフ用品メーカー大手アクシネット社の御曹司で、今季から欧州ツアーを主戦場に戦っている。ツアールーキーながらすでに初優勝を果たしている24歳の有望株であり、前週のアルフレッド ダンヒル・リンクス選手権でも優勝争いを演じてみせた。最終的にはデビッド・ハウエル（英）にプレーオフに持ち込まれて敗れ、涙を飲んだが好調さは失われておらず、日本初参戦でいきなり優勝をさらおうと目論んでいる。

　この2人に昨季大会では、片山をプレーオフで退けて優勝しているリューが混じれば因縁も絡む。技と技とがぶつかり合う、目が離せない戦いの行方に注目だ。

　また、前週のアジアパシフィック パナソニックオープンでツアー初優勝を飾った弱冠20歳の川村昌弘も2週連続優勝を狙っている。先月キャロウェイゴルフ社と用具提供契約を結んだばかりの16歳・加賀崎航太にも注目だ。