アラフォー対決を制し43歳藤田が初の賞金王に輝く
2012年12月29日(土)午前9:14
2012年国内男子ツアーの賞金王争いはアラフォー同士の対決を制した藤田寛之が43歳にして初のタイトルを獲得した。
シーズン最終戦のゴルフ日本シリーズJTカップまでもつれ込んだ賞金王争い。同大会で単独16位以内に入れば2位につける谷口徹が優勝しても賞金王が確定する優位な状況ではあった藤田だが「薬で熱を抑えている」というほど体調は万全ではなかった。
しかし蓋を開けてみれば初日にいきなりコースレコードタイの9アンダー『61』をマークして後続の気勢をそぐと、最後まで盤石なゴルフで5打差の圧勝を飾った。
「3日目を終えて大量リードを奪ったことで誰もが優勝間違いなしと思っていたはず。その中できちんと仕事をしなければいけないので、ヘンなプレッシャーがあった」と振り返るが、今シーズンの藤田を象徴するかのような安定した内容で逃げ切り、賞金王に花を添えた。
シーズン序盤に1位を走り、途中藤田に賞金ランキングを逆転されたブレンダン・ジョーンズ(豪)は再逆転を狙ったが及ばず同ランク3位。4位に池田勇太が入り、5位にルーキーの藤本佳則がつけた。来季から主戦場をアメリカに移す石川遼は7位に終わっている。トップ10の内訳は日本勢は5人、オーストラリアが1人、残りの4人は韓国勢が占めた。
「僕が賞金王になるようなツアーじゃダメ」と若手の奮起を促した藤田。来季の賞金王争いは果たしてどんな展開が待ち受けているのだろうか?