オフシーズンの恒例となった国内3大ツアーの対抗戦、Hitachi 3Tours Championship 2012（日立3ツアーズ選手権）が9日、千葉県の平川CCを舞台に開幕。日本プロゴルフ協会（PGA）チームが19.5ポイントを獲得し、18.5ポイントの日本ゴルフツアー機構（JGTO）チーム、16ポイントの日本女子プロゴルフ協会（LPGA）チームを退け、2009年大会以来となる優勝を飾った。

　今回で8回目を迎えた同大会はチャリティを目的に男子、女子、シニアという国内3大ツアーが、日本“最強”ツアーの称号をかけて戦うチーム戦。JGTO、LPGA、PGAの3団体から6名ずつ選出され、総勢18名のトッププレーヤーが激戦を繰り広げた。

　第1ステージは、オルタネート方式のダブルス戦（1つのボールを2人が交互にプレー）3マッチが行われ、昨年優勝のLPGAチームが6.5ポイントを獲得。PGAチームが6ポイントで2位につけ、JGTOチームが5.5ポイントで追いかける大接戦となった。まず第1組では、JGTOチームの上平栄道＆金亨成（韓）組が出だし3ホール連続バーディを奪うなど他チームを圧倒し3ポイントを奪取。第2組では、PGAチームの室田淳＆高見和宏ペアが16番のボギー以外はスコアカード通りにまとめて勝利。そして第3組では、LPGAチームの佐伯三貴＆有村智恵ペアが唯一2つのバーディを奪って接戦を制し、逆転となる3ポイントを獲得してステージ勝利に導いた。

　シングルス戦6マッチで行われた第2ステージは、第1ステージでリード奪ったLPGAチームが1人も勝利（3ポイント）を挙げられない中、PGAチームが大ベテランの意地を見せた。PGAチームは第2組の井戸木鴻樹、第5組の尾崎直道がそれぞれ3ポイントを獲得すると、第6組の中嶋常幸が、LPGAチームの有村、JGTOチームの藤本佳則の難敵2人を破って貴重な3ポイントを奪取。トータル19.5ポイントとし、3年ぶり2度目の大会制覇を成し遂げた。

　最終順位は、JGTOチームがトータル18.5ポイントで1ポイント差の2位。LPGAチームは有村らの活躍で第1ステージ終了時点ではトップに立っていたが、第2ステージの失速でトータル16ポイントに終わり、大会連覇はならなかった。なお、大会MVPにはPGAチームの尾崎が選出されている。

【最終順位】
優勝：PGA（19.5ポイント）
2位：JGTO（18.5ポイント）
3位：LPGA（16ポイント）

【第1ステージ結果】
第1組
PGA：尾崎直道／井戸木鴻樹　+7（1.5ポイント）
LPGA：服部真夕／森田理香子　+7（1.5ポイント）
JGTO：上平栄道／金亨成（韓）　-1（3ポイント）

第2組
PGA：室田淳／高見和宏　+1（3ポイント）
LPGA：全美貞（韓）／笠りつ子　+2（2ポイント）
JGTO：谷原秀人／藤本佳則　+3（1ポイント）

第3組
PGA：中嶋常幸／奥田靖己　+3（1.5ポイント）
LPGA：佐伯三貴／有村智恵　+1（3ポイント）
JGTO：谷口徹／武藤俊憲　+3（1.5ポイント）

【第2ステージ結果】
第1組
PGA：高見和宏　+2（2ポイント）
LPGA：森田理香子　+3（1ポイント）
JGTO：金亨成　+1（3ポイント）

第2組
PGA：井戸木鴻樹　-2（3ポイント）
LPGA：服部真夕　E（2ポイント）
JGTO：上平栄道　+2（1ポイント）

第3組
PGA：奥田靖己　+2（1ポイント）
LPGA：笠りつ子　E（2ポイント）
JGTO：谷原秀人　-1（3ポイント）

第4組
PGA：室田淳　+2（1.5ポイント）
LPGA：全美貞　+2（1.5ポイント）
JGTO：武藤俊憲　-1（3ポイント）

第5組
PGA：尾崎直道　-2（3ポイント）
LPGA：佐伯三貴　+1（1ポイント）
JGTO：谷口徹　-1（2ポイント）

第6組
PGA：中嶋常幸　-1（3ポイント）
LPGA：有村智恵　+1（2ポイント）
JGTO：藤本佳則　+2（1ポイント）