プロ2勝目を狙う絶好調の松山! 藤田は賞金王を決められるか!?
2012年11月21日(水)午前11:15
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松山英樹がアマチュアとしてのツアー2勝目に挑む。
国内男子ツアーのフルフィールド最終戦、カシオワールドオープンゴルフトーナメントが22日、高知県のKochi黒潮カントリークラブを舞台に開幕する。三井住友VISA太平洋マスターズ、ダンロップフェニックストーナメントに続き、3試合連続のビッグイベント出場となる松山は絶好調で現地入りしている。
先週のダンロップフェニックストーナメントではひとり次元の違うゴルフを展開し、5打差圧勝を飾ったルーク・ドナルド(英)にアマチュアながらただ一人追いすがっての単独2位。昨年のマスターズでローアマを獲得し、同じ年の三井住友VISA太平洋マスターズで優勝した頃よりもさらに実力がついたことを証明して見せた。
今週はプロたちが来季の出場権がかかる賞金ランク70位以内を目指すシード権争いが繰り広げられている。同時に藤田寛之 vs. 谷口徹のアラフォー賞金王争いからも目が離せない。だがそれ以上に注目が集まっているのが松山の戦いぶりなのだ。
今季、日本で出場したプロの大会はこれまでに5試合。アマチュアなので賞金はゼロだが、マスターズ54位タイの分も含めて、もし賞金を手にしていたらと換算すると4,735万4,000円の“仮想獲得賞金”を手にしていることになる。これは現在の賞金ランキングで17位に相当する実績だ。プロ初出場だった08年のマイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメント以来、23試合(うち2試合はマスターズを円換算)の“通算仮想獲得賞金”はすでに9,793万円を越えており、プロのマイルストーンのひとつでもある生涯獲得賞金1億円相当の力があるということになるのだ。
残念ながら、アジアパシフィックアマチュアゴルフ選手権3連覇を逃したため、来年のマスターズ出場権が得られていないこともあり、気になるのはプロ転向の時期だ。現在は東北福祉大3年で元々は大学卒業を掲げていたが、これがどうなるかは気になるところ。そのあたりも含めて松山の動向を見守っていきたい。
先週に引き続き、賞金は総額2億円、優勝4,000万円と国内最高峰。藤田はダンロップフェニックス4位タイで世界ランク47位に浮上しており、来年のマスターズ出場が濃厚となったが、ここでも結果を出して年内最後のランキングで50位以内という条件を確実なものにしたい。谷口との獲得賞金差も約3,350万円に広がっているだけに、ここで一気に初の賞金王タイトルも決めるべく優勝を狙う。
シード権争いも賞金が大きい分、順位が大きく上下変動する可能性がある。安全圏以外の選手たちにとっては1ストロークが大きく影響することになり、片時も目の離せない戦いが繰り広げられる。また今季のツアー優勝者と今大会終了後の賞金ランキング25位以内の者だけが次週の最終戦、ゴルフ日本シリーズJTカップ(11月29日?12月2日、東京よみうりカントリークラブ)への出場権を獲得するとあって、こちらを巡る戦いも激しくなりそうだ。
他にも連覇を狙う高山忠洋、昨年高山に敗れて初優勝を逃した宮里優作、2週前に復活のツアー10勝目を飾った石川遼なども参戦。戦いを盛り上げる。