国内女子ツアーの今季フルフィールド最終戦、大王製紙エリエールレディスオープンは18日、福島県の五浦庭園カントリークラブを舞台に最終ラウンドの競技を終了。首位に1打差の単独2位でスタートした佐伯三貴が4バーディ、ノーボギーの4アンダー68をマークし、通算11アンダーまでスコアを伸ばして逆転で今季2勝目を手にした。初日から単独首位をキープしていた新賞金女王の全美貞（韓）は、イーブンパー72のラウンドで佐伯に3打差の単独2位に終わった。

　初日から単独2位につけ、全をぴったりと追走していた佐伯が会心のゴルフを見せた。序盤こそスコアカード通りのゴルフが続くも、8番でバーディを奪うと、後半出だしの10番でもバーディ。このホールで全がボギーを叩いたため、ここで首位タイに浮上する。その後、スコアを落とす全を尻目に14番、16番でバーディを重ね、4アンダー68でホールアウト。結局、全に3打差をつける逆転劇を演じ、4月のスタジオアリス女子オープン以来となる今季2勝目、ツアー通算5勝目を飾った。

　初日からトーナメントをリードしてきた全は、序盤に2つのバーディを奪うなど幸先の良いスタートを切る。ところが、2アンダーで折り返したサンデーバックナインでまさかの失速。10番をボギーとすると、勝負どころの終盤17番でもボギーを叩いてイーブンパー72。通算8アンダーの単独2位で大会を終えた。

　その他上位陣は、通算3アンダー3位タイに不動裕理、鬼澤信子の2人。通算1アンダー5位タイに笠りつ子、馬場ゆかり、服部真夕らが名を連ねた。17位タイスタートの横峯さくらは2つスコアを落として森田理香子、木戸愛らと並ぶ通算2オーバー16位タイでフィニッシュ。同じく前日17位タイの上田桃子は5オーバー77を叩いて通算5オーバー38位タイで3日間の競技を終えた。

　尚、この日森田が18番で今季10個目のイーグルを奪い、1996年に福嶋晃子がマークした年間最多イーグル数を更新している。