賞金ランキング3位のアン・ソンジュ（韓）が来週行われる今季最終戦、LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ（22?25日／宮崎県、宮崎カントリークラブ）を左手首痛のため欠場すると発表したことを受け、2試合を残して全美貞（韓）が初の賞金女王に輝くことが決まった国内女子ツアー。

　賞金女王レースは最終戦までもつれると思われたが、賞金ランク2位の有村智恵は米女子ツアーの来季出場権をかけてQTファイナル（現地時間11月28日?12月2日／フロリダ州、LPGAインターナショナルGC）に出場するため残り2戦を欠場。前週今季2勝目を飾ったイ・ボミ（韓）も今週出場しないことが決まっており、全を上回ることが出来るのは、2年連続賞金女王のアンのみとなっていた。アンは今大会を欠場することになっていたため、今回の発表により思わぬ形で終止符が打たれたという格好だ。

　今週はフルフィールド最終戦、大王製紙エリエールレディスオープンが、東日本大震災の復興支援のため、福島県いわき市の五浦庭園カントリークラブに会場を移し16日に開幕する。

　タイトル争いは決着がついた同ツアーではあるが、今年で31回目を数える同大会は、賞金ランキング上位50人に与えられる来季のシード権争いと、今シーズンのツアー優勝者と今大会終了後の賞金ランク25位以内の者だけが参戦できる最終戦への出場権を巡る戦いの舞台となる。

　今大会には、賞金女王タイトルを獲得した全をはじめ、ディフェンディング・チャンピオンの李知姫（韓）、横峯さくら、上田桃子、森田理香子、服部真夕、笠りつ子など実力者が揃って参戦。今季最後の公式戦への切符を手にするため、熾烈な戦いが繰り広げられるにちがいない。また、多くのプレーヤーにとっては今大会がシーズンの最終戦となるため、有終の美を飾るべく全力でのプレーが見られそうだ。