11日に行われた国内女子ツアー、伊藤園レディスゴルフトーナメント（千葉県、グレートアイランド倶楽部）の最終ラウンドは、前日首位タイの有村智恵と3位タイでスタートしたイ・ボミ（韓）が通算12アンダーで並びプレーオフに突入。1ホール目でイ・ボミがバーディを奪って逆転で今季2勝目を手にした。

　誰が優勝してもおかしくない大混戦となった最終日。前日首位と2打差の3位タイにつけたイ・ボミは、出だしの1番で幸先良くバーディを奪うと、4番、6番でバーディを重ね快調にスコアを伸ばす。7番でこの日唯一のボギーを叩いたものの、有村と首位に並んで迎えた後半11番、12番で連続バーディを奪取し、この時点で単独トップに躍り出る。

　一方、イ・ボミと同組で回っていた有村は1バーディ、1ボギーのイーブンパーでハーフターン。12番終了時点ではトップの座を奪われたものの、13番、14番の連続バーディで再び単独首位を奪取する。その後は互いにパープレーが続き、有村の1打リードで迎えた最終ホール。パーパットを外した有村に対し、イ・ボミがパーセーブに成功し決着はプレーオフに。そして18番で行われた1ホール目でイ・ボミがバーディを奪って勝利をつかんだ。

　今大会がシーズン最終戦となっていた有村は、国内ラストゲームを勝利で飾ることができず単独2位フィニッシュ。今後は米女子ツアーの来季出場権をかけてQTファイナル（現地時間11月28日?12月2日／フロリダ州、LPGAインターナショナルGC）に挑戦するためアメリカに渡る。

　その他上位陣は、前日のトーナメントリーダーのひとり茂木宏美が通算11アンダー単独3位。通算10アンダー単独4位にイ・ナリ（韓）、通算9アンダー単独5位に佐伯三貴が入っている。さらに、通算8アンダー6位タイに米ツアーを主戦場にしている上田桃子、表純子ら6人、通算7アンダー12位タイに横峯さくら、馬場ゆかり、服部真夕の3人が名を連ねた。