国内女子ツアー、伊藤園レディスゴルフトーナメントは10日、千葉県のグレートアイランド倶楽部を舞台に第2ラウンドの競技を終了。今大会が今季最終戦となる有村智恵は2アンダー70で回り、通算10アンダーで36ホールノーボギーの茂木宏美と並び首位タイで最終日を迎えることとなった。一方で8位タイに入れば賞金女王を確定することができた全美貞（韓）は今季初の予選落ちに終わっている。

　今月末に米女子ツアーの来季出場権をかけてQTファイナル（現地時間11月28日?12月2日／フロリダ州、LPGAインターナショナルGC）に出場するため、今大会がシーズン最終戦となる有村。単独首位でスタートしたこの日は、1番でボギーを先行させると、4番でもボギーを重ねる最悪の立ち上がり。それでも5番、6番で連続バーディを奪うと、後半にも2バーディを奪取して2アンダー70。通算10アンダーとし、ノーボギーの4アンダー68で回り今季初優勝を目指す茂木と首位の座をわけた。今季4勝目を勝ち取り弾みをつけてアメリカに渡りたいところだ。

　一方で、今大会での賞金女王確定がかかっていた全は苦しいゴルフとなった。48位タイからの巻き返しを図ったこの日は、前半バーディが奪えず1オーバーで終える。後半に入っても1バーディ、2ボギーのラウンドで2オーバー74。通算2オーバーにスコアを落とし、カットラインに1打及ばず55位タイで今季初めて決勝ラウンド進出を逃した。

　その他上位陣は、首位に2打差の3位タイに服部真夕、イ・ボミ（韓）の2人。さらに2打差の5位タイに上田桃子、佐伯三貴ら5人がつけ、通算5アンダー10位タイに諸見里しのぶ、藤田幸希らが続いている。

　逆転での賞金女王タイトルの可能性が残されている面々は、好位置につける服部のほか、賞金ランク6位の李知姫（韓）が通算3アンダー18位タイ。同5位の森田理香子は2つスコアを伸ばして通算2アンダー22位タイで予選突破を果たしている。