国内女子ツアー、伊藤園レディスゴルフトーナメントが9日、千葉県のグレートアイランド倶楽部を舞台に開幕。来季の米女子ツアー参戦を目指す有村智恵が8バーディ、ノーボギーの8アンダー64と会心のゴルフを見せ単独トップに立った。2打差の単独2位に茂木宏美、3打差の3位タイに笠りつ子、服部真夕らがつけている。今大会の結果次第で賞金女王確定の可能性のある全美貞（韓）はイーブンパー72で48位タイと出遅れている。

　今大会が今季最終戦となり賞金女王への道は閉ざされた有村だが、米ツアーの来季出場権がかかるQTファイナル（現地時間11月28日?12月2日／フロリダ州、LPGAインターナショナルGC）に向け弾みをつけるべく好スタートを切った。出だしの一番で幸先良くバーディを奪うと、4番から3連続バーディを決めて4アンダーでハーフターン。後半も10番のバーディで勢いに乗ると、12番、13番で連続バーディ、終盤の17番でもバーディを重ねて8アンダー64でホールアウトした。絶好のポジションから今季4勝目を狙う。

　今季初優勝を目指す横峯さくらも上々のスタートを切った。前半の3番、5番でバーディを奪うと、後半も11番、12番で連続バーディを奪取して4アンダー68。同じくシーズン初勝利をつかみたい上田桃子もノーボギーの4アンダー68で回ってともに9位タイと好位置につけた。

　一方で、賞金ランク首位を快走する全美貞（韓）はスコアメイクに苦しんだ。前半はバーディとボギーが交互にくる展開で1アンダー。後半に入ると15番までパープレーが続き、16番でバーディを奪ったが、続く17番で痛恨のダブルボギーを叩きイーブンパー72にとどまった。今大会で8位タイ以内に入れば、かなりの確率でタイトル獲得となる全は、48位タイから上位進出を狙う。

　また、逆転での賞金女王獲得の可能性が残されている面々は、賞金ランク8位の服部が6バーディ、1ボギーの5アンダー67でラウンドし3位タイ。同6位の李知姫（韓）は3アンダー69で回り14位タイ、同5位の森田理香子は全と同じく48位タイ発進となっている。全が8位タイ以内に入った場合、この3名が優勝するしか今大会でのタイトル決定を阻むことはできない。