国内女子ツアーの一戦で米女子ツアーのアジアシリーズ最終戦でもあるミズノクラシックが2日、三重県の近鉄賢島カンツリークラブを舞台に開幕。4アンダー68をマークした上原彩子と全英リコー女子オープン覇者の申ジエ（韓）が首位タイに立つ中、ディフェンディング・チャンピオンの上田桃子が1打差の3位タイと好発進を切った。

　大会連覇のかかる上田はこの日、4番でボギーを先行させたものの、5番、7番でバーディを奪い返すとその後8番をボギー、9番をバーディとし、やや出入りの激しいゴルフながら1アンダーで折り返す。後半に入ると、しばらくパープレーが続いたが、15番、16番で連続バーディを奪うなどノーボギーでラウンドして3アンダー69でホールアウト。首位に1打差と好ポジションを確保した。

　また、2週間前のマスターズGCレディースではプレーオフ負けの2位タイ、前週は4位タイと復調の兆しを見せている横峯さくらは、後半に3ボギーを叩きスコアを落としたものの、前半に5バーディ、ノーボギーと会心のゴルフを披露して2アンダー70。現在米ツアー賞金ランキングトップの朴仁妃（韓）、森田理香子、服部真夕らとともに9位タイ発進とし、きっちり優勝射程圏内につけている。

　今季米ツアーで初優勝を飾った宮里美香は3バーディ、2ボギーの1アンダー71でプレーして、ロレックスランキング（女子世界ランキング）No.1のヤニ・ツェン（台）、ステーシー・ルイス（米）と並ぶ19位タイで初日の競技を終えた。

　一方、今大会で優勝すれば念願の米ツアーの出場権を獲得できる有村智恵は、2ダブルボギー、2ボギーと大乱調で6オーバー78。大江香織、一ノ瀬優希らと並ぶ73位タイと大きく出遅れた。

　そのほかの注目選手は、上田と同じ3位タイに全米女子オープン覇者のチェ・ナヨン（韓）、ウェグマンズLPGA選手権チャンピオンのフォン・シャンシャン（中）、アンジェラ・スタンフォード（米）らがつけ、アン・ソンジュ（韓）、諸見里しのぶ、金田久美子は2オーバー74で回り50位タイとなっている。