31歳の鈴木愛が国内女子ツアーの最終戦、LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ（宮崎県／宮崎カントリークラブ）で通算9アンダーで並んだ岩井千怜をプレーオフで下し、9年ぶりのメジャー3勝目、今季2勝目、ツアー22勝目を挙げた。

―優勝した心境

　安堵が一番大きかったです。この緊張感から早く解放されたいという思いが強かったので、やっと終わったというのと、優勝できて良かったという心境でした。今シーズンが終わって、もう明日から練習しなくていいと思うと、やっと休めるという気持ちで少し嬉しいです。

―米ツアー組が出場していた

　もうそういうレベルに今の自分がいなかったので、こんなに良い選手が出てきたらもっと順位は下がると思っていました。こうやって活躍している選手とプレーできることはすごく光栄なことです。

―そういう中で優勝できた

　今年活躍している選手ばかりでしたし、すごく自信になりました。自分が一番上に立てるとはちょっと予想していなかったです。

―今回の優勝で得たものは

　いま持っているものを出し切ろう、来年に向けての課題を見つけるために4日間やろうという感じでした。良い意味であまりメジャーだからというのはなかったです。スコアのことはあまり考えずに回れたのがプラス要素だったと思います。優勝を意識したのも残り4～5ホールで、それまでは初日ぐらいのフィーリングでプレーできていました。コースが難しい中でも落ち着いてプレーできたのが一番良かったです。

―優勝できた要因は

　ずっと調子が悪かった中で、最初の2日間はすごくショットが良かったので、例年よりはチャンスが多く、スコアを大きく伸ばせたのが良かったです。あとは連続ボギーを叩かなかったのも大きなポイントでした。

―ルーキーの頃との違い

　若い時は勢いだけでいけていたものが、今は勢いもなくなってきて難しく感じるので、自分の実力以上のものだったり、何かプラス要素がないと優勝するのは難しいと年々感じています。

―5試合連続予選落ちも経験した

　一番しんどかったかもしれないです。正直、ここまで予選落ちが続くとは思っていなかったです。どこも痛くないですし、体調面はバッチリというぐらいでした。ただ、ゴルフの調子が悪かったのと、上向きな気持ちになれなくて、諦めモードでやっていた雰囲気はありました。

―永久シードまであと8勝

　一番大きな目標はそこです。もちろん年間女王を獲りたいというのはありますが、それよりも早く30勝にいって永久シードを獲りたいという気持ちが大きいです。理想としては35歳までに30勝が目標で、35歳を超えると優勝するのが難しくなってくると思います。 1年間に2勝ずつの計算でギリギリなので、この1勝はすごく大きかったです。

―35歳までというのはいつ頃決めた

　30歳になってからです。30歳になってからはなかなか勝てず、急に（優勝するのが）難しくなった感じがします。若い選手はもっと飛ぶというのもあるので、色々考えたら35歳が限界かなと思いました。

（写真：Getty Images）