日米両女子ツアーの強豪が日本を舞台に激突する。

　米女子ツアーのアジアシリーズ最終戦で、国内女子ツアーとの共催となるミズノクラシックは、三重県の近鉄賢島CCを舞台に2日から開幕。ロレックスランキング（女子世界ランキング）No.1のヤニ・ツェン（台）や、全米女子オープン覇者のチェ・ナヨン（韓）、全英リコー女子オープン優勝の申智愛（韓）、インビー・パーク（韓）、ステイシー・ルイス（米）、宮里美香らが集結。中でも初の賞金女王とプレーヤー・オブ・ザ・イヤー（年間最優秀選手賞）のダブルタイトルを狙うパークが元気いっぱいだ。

　6月のウェグマンズLPGA選手権以来、10試合連続トップ10入り。地元韓国が舞台となったLPGAハナバンク選手権こそ15位タイに終わったが、先週のサンライズLPGA台湾選手権でも単独2位と好調さを維持している。米ツアーと平行して日本ツアーでもプレーしているだけに“地の利”もあり、今季3勝目を挙げてダブルタイトルを手繰り寄せようとしている。

　また、大会連覇のかかる上田桃子にも注目だ。2007年の同大会を制し翌年から米ツアーへ主戦場を移した上田は、その後勝ち星から遠ざかっていたが、昨年大会でシャンシャン・フェン（中）を3ホールに渡るプレーオフの末に下し久々の優勝。実力者を相手に勝利をもぎ取ったことで自信を取り戻した。

　だが、満を持して臨んだ5年目の今季は、ベストフィニッシュがLPGAロッテ選手権、エビアン・マスターズの12位タイ。現在の賞金ランキングは57位と苦しい戦いを強いられている。それだけに得意のコースで3度目の大会優勝を飾り、一気に復調の狼煙を上げたいところだ。

　そして日本ツアーからはアン・ソンジュ（韓）、有村智恵、森田理香子、服部真夕らお馴染みの面々の他に、木戸愛、井芹美保子、大江香織、成田美寿々、永井奈都ら9人が初出場。フレッシュな顔ぶれが百戦錬磨のメンバー相手に金星を狙う。