国内女子ツアーのマスターズGCレディースは21日、兵庫県のマスターズゴルフ倶楽部を舞台に最終ラウンドの競技を終了。単独首位から1年4か月ぶりの優勝を狙った横峯さくらだが、サンデーバックナインで失速。プレーオフの末にキム・ソヒ（韓）に敗れ、ツアー通算19勝目はお預けとなった。

　後続に3打差をつけ最終日を迎えた横峯は、アウトスタートの2番でバーディ。その後はスコアカード通りの我慢のゴルフが続き1アンダーで折り返すと、13番、14番で連続ボギーを叩いて失速。その後も巻き返すことが出来ずに通算11アンダーでホールアウトし、この日5バーディ、ノーボギーで回った吉田弓美子と、2アンダー70でプレーしたキムの2人に並ばれプレーオフに持ち込まれた。

　そして18番で繰り返し行われた3人によるプレーオフ。1ホール目で吉田がバーディを逃して脱落し、勝負の行方は横峯とキムの2人に絞られた。続く2ホール目、キムがパーセーブに成功したのに対し、横峯は2.5メートルのパーパットを外して今季初優勝を逃した。優勝したキムは2007年のSANKYOレディースオープン以来となるツアー2勝目を手にしている。

　その他上位陣は、プレーオフの3人に1打差の単独4位に馬場ゆかり、さらに1打差の単独5位に森田理香子。通算8アンダー6位タイに、2005年大会チャンピオンのポーラ・クリーマー（米）、賞金ランク2位のアン・ソンジュ（米）、前週優勝の成田美寿々の3人が入り、賞金ランクトップの全美貞（韓）は通算7アンダー9位タイで終戦した。

　また、この日11位タイからスタートした有村智恵は3バーディ、1ダブルボギーの1アンダー71にとどまり、佐伯三貴らと通算4アンダー18位タイで3日間の競技を終えている。