2006年賞金女王の大山志保が、起死回生の連覇に挑む。

　女王タイトル獲得後、念願の米女子ツアーでプレーしていた大山だが、酷使によってヒジを故障。目覚まし時計も止められないほどの痛みにやむを得ず2009年12月に手術を受けた。2010年9月にようやくツアーに復帰し、昨年の国内女子ツアー、マスターズGCレディースでうれしい復活優勝を飾った。

　だが、喜びも束の間。今度は肩の痛みに襲われて今季の序盤戦を棒に振った。7月のスタンレーレディスゴルフトーナメントで復帰したものの、痛みがなくなったわけではなく、だましだましのプレーが続いている。思うように練習も出来ない苦しい状態が続いているが、それでも8試合目となる先週の富士通レディースで3位タイに入り、獲得賞金を795万6,400円とした。賞金ランキングは68位という状況で、19日からマスターズGCレディース（兵庫県、マスターズゴルフ倶楽部）にディフェンディング・チャンピオンとして臨む。

　トッププレーヤーたちしか出場できないミズノクラシック（11月2?4日／三重県、近鉄賢島カンツリークラブ）と最終戦のLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ（11月22?25日／宮崎県、宮崎カントリークラブ）を除けば、残りはわずかに4試合。ここで賞金を積み重ねて来季の出場権が得られる賞金ランク50位以内に入るべく、得意のコースに立ち向かう。もちろん、それが連覇なら最高の形だ。

　また、米ツアーQTファイナル進出を決めたばかりの有村智恵、2010年全米女子オープン優勝のポーラ・クリーマー（米）も参戦。さらに今季好調の全美貞（韓）、アン・ソンジュ（韓）、李知姫（韓）、服部真夕、森田理香子らももちろん出場し、シーズン大詰めの大会を盛り上げる。