世界のトッププレーヤーたちが集結した国内女子ツアーの今季公式戦第3戦、第45回日本女子オープンゴルフ選手権競技は30日、神奈川県の横浜カントリークラブ 西コースを舞台に最終ラウンドの競技を終了。初日から首位を快走していたフォン・シャンシャン（中）が1アンダー71にスコアをまとめ通算イーブンパーで完全優勝を達成し、国内メジャー初制覇を果たした。米女子ツアー組の宮里美香は通算3オーバー単独4位、宮里藍は通算7オーバー11位タイで終戦した。

　台風接近のためスタートを1時間早めて行われた最終日。首位をキープしていたフォンは出だしの1番でボギーを叩きいきなり躓くも、4番、5番で連続バーディを奪うなど前半に3つのバーディを重ねて2アンダーでハーフターン。後半はスコアカード通りの我慢のゴルフが続き、17番でボギーを叩くなど首位に並ばれる場面もあったが、最終18番でパーセーブに成功し、完全優勝を手にした。

　このフォンを最後まで追い詰めたのが、現在米ツアー賞金ランク首位の朴仁妃（韓）。トップに2打差の4位タイからスタートすると、中盤に4つのバーディを奪うなど一時首位タイに並ぶ。ところが最終18番で痛恨のボギーを通算1オーバーでホールアウト。この日2つスコアを伸ばしてフォンに迫ったものの、最終組のフォンが18番をパーとしたため単独2位に終わっている。

　一方、首位タイで最終日を迎えた木戸愛は苦しいゴルフとなった。序盤の4番パー5でトリプルボギーを叩き大きく後退すると、後半にもダブルボギーを2つ叩くなど6つスコアを落として8オーバー80。通算9オーバー24位タイに終わり、メジャー初優勝はお預けとなった。

　また、この日6位タイからスタートした美香は前半に3つのバーディを奪うなど4バーディ、3ボギーで回り1アンダー71。通算3オーバーまでスコアを戻し単独4位でフィニッシュした。美香とは対照的に、前日4位タイにつけた藍だったが、ノーバーディ、4ボギーのラウンドで通算7オーバーまでスコアを落とし、有村智恵、茂木宏美らと並ぶ11位タイで4日間の競技を終えた。

　その他上位陣は、この日3つスコアを伸ばした李知姫（韓）が通算2オーバー単独3位。通算4オーバー5位タイに北田瑠衣、黄アルム（韓）の2人が食い込み、通算5オーバー単独7位に上原彩子が入った。このほか、世界ランク3位のチェ・ナヨン（韓）が通算8オーバー16位タイ、横峯さくらが木戸、不動裕理と並ぶ24位タイ。上田桃子が通算12オーバーの34位タイで、世界ランク1位のヤニ・ツェン（台）は通算18オーバー55位タイの下位に終わっている。