世界のトッププレーヤーたちが集結した国内女子ツアーの今季公式戦第3戦、第45回日本女子オープンゴルフ選手権競技は29日、神奈川県の横浜カントリークラブ 西コースを舞台に第3ラウンドの競技を終了。今季ツアー初優勝を飾った木戸愛が3バーディ、4ボギーの1オーバー73で回り、通算1オーバーでフォン・シャンシャン（中）と首位の座を分けた。また、米女子ツアーから凱旋帰国している宮里藍は2アンダー70をマークし、通算3オーバーの4位タイに浮上している。

　木戸は1番、3番でボギーを叩く苦しい立ち上がり。6番、そして後半の10番でバーディを奪ってイーブンパーにスコアを戻したが、14番ボギー、15番バーディ、17番で再びボギーと波に乗れず。この日ノーバーディ、2ボギーと失速し、前日まで単独トップに立っていたフォンと首位に並んで最終日を迎えることとなった。

　首位と6打差の12位タイでスタートした藍は3番でバーディを先行させるも、7番でボギーを叩きイーブンパーで折り返す。後半は13番をバーディ、14番をボギーとした後、勝負どころの上がり2ホールで連続バーディに成功。現在米女子ツアー賞金ランク首位の朴仁妃（韓）と並んで4位タイの好ポジションにつけた。

　前日6位タイの宮里美香は前半を2バーディ、ノーボギーで回る。しかし、後半に3つのボギーを叩いてスコアを落とし1オーバー73でホールアウト。それでも不動裕理、北田瑠衣と並ぶ通算4オーバー6位タイと逆転優勝可能な位置をキープしている。

　その他、トップと1打差の単独2位に上原彩子がつけ、今季国内女子ツアーで3勝を挙げている有村智恵が通算6オーバーの15位タイ。世界ランク3位のチェ・ナヨン（韓）は2つスコアを伸ばして通算7オーバーで21位タイに。世界ランク1位のヤニ・ツェン（台）はこの日ノーバーディ、3ボギー、1ダブルボギーと通算9オーバーまでスコアを落とし、横峯さくら、若林舞衣子らと並ぶ29位タイに大きく後退した。上田桃子は一ノ瀬優希らとともに通算10オーバー34位タイから最終日の巻き返しを狙う。