世界のトッププレーヤーたちが国内女子ツアーの今季公式戦第3戦、第45回日本女子オープンゴルフ選手権競技（27?30日／神奈川県、横浜カントリークラブ 西コース）に集結する。

　日本最高峰の同大会だが、今年はさらに豪華なメンバーで争われる。ロレックスランキング（女子世界ランキング）No.1のヤニ・ツェン（台）、No.3で今年の全米女子オープン女王、チェ・ナヨン（韓）、全英リコー女子オープンで9打差圧勝を飾った申智愛（韓）、日本ツアーでもお馴染み、今年のウェグマンズLPGA選手権でメジャー初優勝を挙げたフォン・シャンシャン（中）らが揃って出場。米女子ツアーを主戦場にしている宮里藍、宮里美香、上田桃子の日本勢3人も戻ってきており、公式戦にふさわしい選手たちがタイトルを巡って激突する。

　狭いフェアウェイと深いラフで彩られた大会特有のセットアップ。百戦錬磨の面々が、これをどう攻略するのか楽しみだ。

　なかでも注目は、セーフウェイ・クラシックで米女子ツアー初優勝を飾って以来、初めて日本ツアーに出場する美香だ。米女子ツアーでのフェアウェイキープ率85.5％は他を圧倒し、No.1の座についている。フェアウェイの狭い今大会でこそ、これが生きてくるのは言うまでもない。「第2打の距離が結構残るホールもあってシビア。でもフェアウェイにいれば大丈夫」と胸を張った。

　先週の米女子ツアーは欠場して早めに帰国。コンディションを整えると同時に、箱根で温泉に入るなどして静養した。十分に大会に備えて臨む美香が、強力なライバルたちを抑えて2010年以来の大会2勝目を飾ることが出来るのか。目が離せない。

　予選ラウンドは、美香がディフェンディング・チャンピオンの馬場ゆかり、ツェンと同組で激突。藍は今季好調の服部真夕、日本ツアー2年連続賞金女王のアン・ソンジュ（韓）と一緒に回る。

　チェと上田、有村智恵が牽制し合えば、日本ツアー賞金女王を狙う全美貞（韓）は、先週のミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント優勝の森田理香子、飯島茜とプレーする。国内外のトッププレーヤーたちが集う大舞台。死闘を制し、栄冠をつかむのははたしてどの選手か。