今大会で第40回を記念する国内女子ツアーのミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメントが21日、宮城県の利府ゴルフ倶楽部を舞台に開幕。メジャー女王となって還ってきたディフェンディング・チャンピオンのフォン・シャンシャン（中）が上がり3ホールで連続バーディを奪うなど4アンダー68で回り首位に1打差の3位タイ発進を切った。来季の米女子ツアー挑戦を表明した有村智恵は2アンダー70でプレーして9位タイとこちらも上々の初日となった。

　日米を股にかけてプレーするフォンは今季、米ツアーのウェグマンズLPGA選手権でメジャータイトルを獲得。その後も全米女子オープンで4位タイに入るなど一回り大きくなって今大会の連覇に挑むが、この日はメジャーチャンピオンらしいゴルフを披露した。

　6番でボギーを先行させたフォンだが、7番ですぐさまバーディを奪い返すと、9番でもバーディを奪取して1アンダーでハーフターン。後半は序盤こそパープレーが続くも勝負どころの上がり3ホールで全てバーディを奪い4アンダー68。首位タイの不動裕理、金田愛子に1打差の3位タイと好位置につけた。

　また、来季の米ツアー参戦を目指しクォリファイング・トーナメント（QT）挑戦を決めた有村は、2週間前の日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯で公式戦初制覇を果たし目下絶好調。この日は前半に7番、8番で連続バーディを奪うなど3バーディ、1ボギーの2アンダー70で回り、首位に3打差の9位タイと好スタートを切った。悲願の賞金女王を目指し、東北高校時代を過ごした“第二の故郷”で今季4勝目を狙う。

　その他上位陣は、フォンと同様に4アンダー68をマークした茂木宏美が3位タイにつけ、3アンダー69の5位タイに服部真夕、飯島茜ら4人。さらに有村と並ぶ9位タイに全英リコー女子オープン帰りの原江里菜、大江香織に加え、横峯さくら、笠りつ子、佐伯三貴ら13人が名を連ね、首位から3打差以内に21人がひしめく大混戦となっている。