第40回を記念する大会に、米女子ツアーのメジャー女王となったディフェンディング・チャンピオンが戻ってくる。

　宮城県の利府ゴルフ倶楽部を舞台に国内女子ツアー、ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメントが21日から開催される。昨年3月11日の東日本大震災後、その被災地ということで復興を願って開催された昨季大会は、日米両ツアーでプレーするフォン・シャンシャン（中）が優勝。そのフォンは今季、米ツアーのメジャーであるウェグマンズLPGA選手権で優勝し、一回り大きくなって戻ってきた。

　これに立ち向かう日本勢の筆頭が、来季の米ツアー参戦を目指し、クォリファイング・トーナメント（QT）挑戦を決断した有村智恵だ。2週前の公式戦、日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯で優勝して実力を証明。そして、宮城県は東北高校時代を過ごした“第二の故郷”ということもあり、大会への思いは強く、地元での人気も高い。

　また、同じ東北高校の後輩である大江香織と木戸愛も、今季、国内ツアー初優勝を飾り“第二の故郷”に錦を飾る。

　もちろん、賞金ランキング首位を走る全美貞（韓）や服部真夕、佐伯三貴、吉田弓美子ら今季好調の面々も参戦。激戦を繰り広げ、いまだ震災の傷跡残る被災地を元気づける。