日本屈指の難コース、川奈で女の戦いが始まる。

　国内女子ツアー第8戦は、26日に開幕するフジサンケイレディスクラシック。その舞台となるのは、強風が駆け巡る川奈ホテルゴルフコース富士コース（静岡県）だ。崖の上に広がるコースらしいアップダウンの激しさと、芝目のきつい高麗グリーンも選手たちを待ち受けている。

　注目は2010年大会でツアー2勝目を挙げた服部真夕。昨季はツアーを引っ張る勢いを見せていたが、今季は今ひとつエンジンがかかるのが遅い。開幕から2試合連続で予選落ちし、第6戦スタジオアリス女子オープンでようやく6位タイとトップ10入りしているが、そろそろ実力を発揮しそうな気配を漂わせている。同じ岡本綾子門下の“妹弟子”、森田理香子が開幕戦で優勝するなど好調さを維持していることもあり、それに刺激を受けてシーズン初優勝をここ川奈で飾りたいところだ。

　また、日本女子アマチュアゴルフ選手権2連覇の実績を引っさげて昨年プロテストに合格し、今月上旬に行われたヤマハレディースオープン葛城で初優勝した比嘉真美子のプレーも楽しみだ。ヤマハレディースでは強風が吹き荒れる難コンディションの中で勝っただけに、川奈でもと期待が集まっている。

　その他、ディフェンディング・チャンピオンの大江香織、今季2勝目を狙う森田、復活優勝が待たれる横峯さくら、首の故障を乗り越えて先週のKKT杯バンテリンレディスオープンで優勝した佐伯三貴のほか、昨季賞金女王の全美貞（韓）らが揃って出場。難コースで大激戦を繰り広げる。