K.ウェブ、キャリア41勝目王手! 体調不良の藍は後退
2014年3月1日(土)午後5:16
カリー・ウェブ(豪)が終盤盛り返し今季2勝目、ツアー通算41勝目に王手をかけた。
米女子ツアーの今季第4戦 HSBC女子チャンピオンズは現地時間1日、シンガポールのセントーサGC ザ・セラポンCを舞台に第3ラウンドの競技を終了。3バーディ、1ボギーの2アンダー70をマークしたウェブが通算11アンダーまでスコアを伸ばし単独トップの座をキープした。
1打差の単独2位にアンジェラ・スタンフォード(米)が続き、通算8アンダー3位タイに日本ツアーで活躍するテレサ・ルー(台)とアザハラ・ムニョス(スペイン)が並んでいる。また、今季好調のポーラ・クリーマー(米)が通算7アンダー単独5位、モーガン・プレッセル(米)が通算6アンダー単独6位。さらに世界ランク2位のスーザン・ピーターセン(ノルウェー)が通算5アンダー単独7位に踏ん張っている。
強風が吹き、日ごとにグリーンの硬さが増す中、トーナメントリーダーとして第3ラウンドをスタートさせたウェブは苦戦。中盤でムニョスに(首位に)並ばれるなど、なかなかチャンスがつかめずイライラが募る展開に。しかし14番パー3でピンそば60センチに寄せてバーディを奪うと、すかさず16番でチップインバーディ奪取に成功。最終18番もバンカーから寄せてバーディで締めくくり、後続を1打リードして最終日を迎えることになった。
本命のウェブが優勝に王手をかける中、この日注目を浴びたのがウェブと同組(最終組)で回ったルー。昨年ミズノ・クラシックに勝って米ツアー1勝を挙げ、ウェブ、スタンフォードといったベテラン相手に一歩も引かないアグレッシブなプレーで3位タイにピタリ。14番パー3ではホールインワンかと思わせるスーパーショットを繰り出し、「風が強かったのでクラブ選択に迷ったけれど、よし7番(アイアン)で行こうと決めて打ちました。自分のゴルフが出来て楽しかった」と満面の笑み。かつてシード落ちの“挫折”を味わった米ツアーで輝けるか注目だ。
一方、日本勢は低迷していた宮里美香がようやくパッティングの調子を取り戻し60台(3アンダー69)をマーク。通算1オーバーまでスコアを戻し、前日の44位タイから26位タイに浮上した。
しかし、上原彩子はスコアを3つ落とし通算7オーバーで44位タイから50位タイに後退。初日終了後に胃腸風邪と診断され、点滴を受けて第2ラウンドをプレーした宮里藍は3日目のこの日も体調は戻らず、前半から3連続ボギーを叩いて7オーバー79と崩れ、通算13オーバーは出場63名(うち1名は棄権)中、単独の60位まで順位を落としている。