フォンが単独首位発進! 日本勢は揃って出遅れ…
2014年4月4日(金)午後1:42
フォン・シャンシャン(中)が、2012年ウェグマンズLPGA選手権以来のメジャー2勝目に向け単独首位スタートを切った。
米女子ツアー今季メジャー初戦のクラフト・ナビスコ選手権は現地時間3日、カリフォルニア州のミッション・ヒルズCC ダイナ・ショア・トーナメントCを舞台に開幕。フォンが第1ラウンドを6アンダー66でプレーして朴セリ(韓)、ミッシェル・ウィー(米)の2人に1打差をつけ単独トップに立った。
日米を股にかけて戦うフォンだが、その体力は計り知れず、いつも疲れを微塵も感じさせない。この日は7バーディ、1ボギーのラウンドで他を圧倒し実力を見せつけた。日本では2012年の日本女子オープンゴルフ選手権競技を筆頭に5勝。米ツアーでもメジャー大会を含めて3勝を挙げており、優勝した昨季最終戦以来となる大暴れの予感を漂わせている。
一方、1998年に米ツアーに彗星のごとく登場し、デビューイヤーながらメジャー2勝を含む4勝を飾り、現在の強豪韓国勢が生まれる基となった大ブームを巻き起こした朴も存在感を示した。メジャー5勝を含むツアー通算25勝を挙げているが、2010年のベル・マイクロLPGAクラシック以降は未勝利。36歳とベテランになった今、後輩たちの前でその力を見せつけたいところだ。
また、2003年の同大会で、13歳5か月17日の史上最年少で予選通過を果たしトップ10入りした実績を持つウィーも思い出の大会で好発進。プロ転向後は紆余曲折がありながらツアー2勝を挙げているが、期待されたほどの結果はまだ出せていないのが実状だ。だが、スタンフォード大で学業と両立していた頃の練習不足からもそろそろ脱し、ビッグタイトルを手にするべく燃えている。
その他主な選手では、3アンダー69の6位タイに今季主戦場を日本ツアーに移した申智愛(韓)やクリスティー・カー(米)がおり、モーガン・プレッセル(米)、リュウ・ソヨン(韓)が2アンダー70で回り9位タイ。前週のキア・クラシックを含め今季2勝のアンナ・ノルドクビスト(スウェーデン)が1アンダー71で14位タイ、アザハラ・ムニョス(スペイン)、ポーラ・クリーマー(米)、チェ・ナヨン(韓)がイーブンパー72でプレーして21位タイにつけている。
ノルドクビストと同じく今季2勝を挙げているホール・オブ・フェイマー(世界ゴルフ殿堂入り選手)のカリー・ウェブ(豪)が1オーバー73のラウンドで、ステイシー・ルイス(米)、レクシー・トンプソン(米)、リディア・コ(ニュージーランド)らと並び29位タイ。ロレックスランキング(女子世界ランキング)No.1のインビー・パーク(韓)は2オーバー74を叩き、宮里美香と並ぶ46位タイと今ひとつの初日となった。
このほかの日本勢は、横峯さくら、野村敏京が3オーバー75で60位タイ、上原彩子が4オーバー76で70位タイ。宮里藍は5オーバー77と崩れ82位タイ、有村智恵は6オーバー78の92位タイと大きく出遅れている。