J.デイリー、復帰戦で2位発進! R.マキロイも好スタート
2013年10月25日(金)午前11:55
“暴れん坊”の異名を持つジョン・デイリー(米)が復帰戦で見事なプレーを見せた。
欧州ツアーのファイナル・シリーズ第1戦 BMWマスターズは現地時間24日、中国のレイク・マラレンGCを舞台に開幕。第1ラウンドは、7アンダー65の好スコアをマークしたルーク・ガスリー(米)が単独トップに立ち、3打差の単独2位から47歳のデイリーが追う展開となっている。
さらに3アンダー69の単独3位に、国内ツアーにも出場したピーター・ユーライン(米)、2アンダー70の4位タイにグラエム・マクドウェル(北アイルランド)、トンチャイ・ジェイディ(タイ)ら7人。元世界ランキングNo.1のローリー・マキロイ(北アイルランド)は、1アンダー71でプレーして11位タイとまずまずの位置につけている。
肘の手術のため、3か月以上ツアーから離れていたデイリーだったが、復帰戦となった今大会でいきなりの好スタート。この日は4バーディ、ノーボギーと、強風をものともせずにメジャー通算2勝の実力を発揮した。
実は、医師から全治4か月と宣告を受けていたが、それより数週早い復帰を自ら決断。「なぜか分からないけど、俺は治りが早いんだ。いつも人の話は聞かないしね」と不敵に笑ったデイリー。2001年の欧州ツアーBMW選手権で優勝している縁で、スポンサー招待で出場。チャンスを見事に生かしてみせた。「たぶん6年くらい肘をかばってプレーしていた。また両手が使えるようになってうれしいよ。ボールをコントロールできているのを感じるんだ」と喜びを口にした。
1991年の全米プロゴルフ選手権で優勝してゴルフ界に衝撃を与え、1995年の全英オープンも制した猛者だが、アルコールや暴力などのトラブルも数限りなくあり、最後に勝ったのは2004年の米男子ツアービュイック招待と9年前の出来事。だが、慢性的な痛みを抱えていた肘が回復したことで、再びゴルフへの情熱を燃やしており、それが復活優勝なら最高だ。
なお、米男子ツアーの年間王者で、史上初めて同タイトルと欧州ツアー賞金王の同時獲得を目指すヘンリック・ステンソン(スウェーデン)は、リー・ウェストウッド(英)、パドレイ・ハリントン(アイルランド)、フランセスコ・モリナリ(伊)らとともにイーブンパー72で14位タイとなっている。