A.ノルドクビスト完全V王手! 藍一歩後退28位タイ
2014年2月22日(土)午後8:07
アンナ・ノルドクビスト(スウェーデン)が完全Vに王手をかける中、日本勢は足踏みが続いている。
米女子ツアーの今季第3戦 ホンダLPGAタイランドは現地時間22日、タイのサイアムCC パタヤ・オールドCを舞台に第3ラウンドの競技を終了。前日アンダーパーをマークし調子を上げたかに思えた歴代チャンピオンのひとり宮里藍だったが、この日は前半4ボギーと大苦戦。本人いわく「肩周りの動きが硬く」違和感があったそうで、2番、5番、7番、8番でボギーを叩き前半だけで4つスコアを落としてしまう。
しかし後半に入ると悪い中でも2バーディを奪って立て直し“ナイス・カムバック”。とはいえ2バーディ、4ボギーの2オーバー74で、通算2オーバーは前日の23位タイから28位タイへ後退した。
またこの日38位タイからスタートした比嘉真美子が再三のチャンスをものにできなかったものの、2バーディ、1ボギーで2日連続1アンダー71にスコアをまとめ、通算3オーバー34位タイにわずかながら順位を上げ、堀奈津佳は前半3連続バーディを奪い波に乗るかと思われたが「9番のボギーを引きずってしまった」と後半5つボギーを叩いて3オーバー75。「内容は悪くなかった」と言うが通算44位タイにとどまった。
さらに有村智恵が通算10オーバー58位タイ、宮里美香が通算13オーバー67位、諸見里しのぶが6つスコアを落とし通算14オーバー68位タイ。上原彩子は通算17オーバーで前日と変わらず最下位(70位)に低迷している。
優勝戦線は初日から首位を走るノルドクビスがこの日も1イーグル、4バーディ、1ボギーの5アンダー67と快調にスコアを伸ばし、通算11アンダーで単独首位の座をキープ。「こういうゴルフをするために練習している。もちろん勝ちたい」と2009年のLPGAツアー選手権以来、およそ5年ぶりのツアー通算3勝目を目指す。
しかし油断は禁物。4打差の2位タイにディフェンディング・チャンピオンで世界ランク1位のインビー・パーク(韓)と復活Vを目指すミッシェル・ウィー(米)がピタリ。通算6アンダー単独4位にジュリエッタ・グラナダ(パラグアイ)、通算5アンダー5位タイに元女王で3日目に6アンダー66を叩き出したヤニ・ツェン(台)、リディア・コ(ニュージーランド)、レクシー・トンプソン(米)ら強豪がひしめいている。
果たしてノルドクビスの5年ぶり勝利はなるのか? それとも新旧女王の逆襲はあるのか? 最後まで目が離せない展開になりそうだ。