A.ヤン混戦制し涙の初優勝! 上原41位タイで終戦
2013年10月20日(日)午後5:18
韓国勢同士のプレーオフを制しツアー6年目のエイミー・ヤン(韓)が嬉しい初優勝を飾った。
米女子ツアーのアジアシリーズ第3戦 LPGA KEBハナバンク選手権は現地時間20日、韓国のスカイ72GC、オーシャンCを舞台に最終ラウンドの競技を終了。晴天のもと54ホールを戦い終えても決着がつかず、通算9アンダーで並んだヤンとセオ・ヒーキョン(韓)によるプレーオフに突入。最後の最後でこの日パッティングに苦しんだヤンが4メートルのバーディパットを真ん中から沈め、セオを下して初の栄冠に輝いた。
涙、涙の優勝だった。本戦では現在韓国ツアーで賞金レーストップを走る20歳のキム・セイヨン(韓)が積極的に優勝争いを引っぱり、一時1打差に6、7人がひしめく混戦模様となった。しかしキムが最終ホール(パー5)でアプローチをミスしてパーセーブならず。そのホールでバーディを奪ったヤンとセオの一騎打ちにもつれ込んだ。
初優勝を前に緊張を隠せないヤンのティーショットは右の深いラフにつかまり2打目は出すだけ。5番アイアンで放った第3打は池越えの難しい状況だったが、池をぎりぎり超したところに落としてピン奥に乗せるスーパーショットに成功する。バーディトライを外したセオに対しヤンがチャンスを決めて決着がついた。
その瞬間、仲間たちのビールシャワーの祝福を受けながら手で顔を覆い泣き崩れたヤン。16歳のとき当時の年少記録を塗り替え欧州&豪州女子ツアー共催の大会に優勝し、天才少女とうたわれたが、米ツアーに参戦してからは惜しいところでチャンスを逃し何度も悔しい思いを味わってきた。
「ただ自分のゴルフをしようと思っただけ。今起きていること(優勝)が信じられません」と感無量のヤン。達成感に溢れた表情が印象的だった。
その他、プレーオフに敗れたセオが単独2位。通算8アンダー3位タイには、この日のベストスコア6アンダー66をマークしたミッシェル・ウィー(米)の他、キム、それにディフェンディング・チャンピオンのスーザン・ピーターセン(ノルウェー)が入っている。
日本勢は上原彩子が1バーディ、3ボギーの2オーバー74とスコアを落とし、通算3オーバー41位タイで終戦。「上がり3ホールが、ボギー、ボギー、バーディ逃しのパーだったのでガッカリです。3日間難しいコースでのプレーは正直頭を使って疲れました」と疲労感を滲ませた。
有村智恵は最終日になって復調の兆しを見せたものの2オーバー74止まり。通算19オーバー単独75位で3日間の競技を終えている。また今大会を最後に現役を退くグレース・パーク(韓)は通算23オーバー単独77位だった。