キム・ヒョージュがメジャー記録「61」! 美香&上原12位T
2014年9月12日(金)午前2:41
米女子ツアーの今季メジャー最終戦 エビアン選手権は現地時間11日、フランスのエビアン・リゾートGCを舞台に第1ラウンドの競技を終了。韓国のキム・ヒョージュが海外女子メジャー最少スコアとなる10アンダー61を叩き出し単独トップに立った。日本勢は宮里美香と上原彩子が2アンダー69で回り12位タイにつけている。
米ツアーでは無名のヒョージュがツアー記録を更新し飛び出した。1番バーディと幸先良く出ると3番、4番もバーディ。この後も2つスコアを伸ばして折り返した。後半に入っても勢いは衰えず5バーディ、ノーボギーでラウンド。結局この日は10バーディ、ノーボギーの10アンダー61と最高のプレーを披露し、強豪を抑えて首位の座についた。
2012年10月にプロ転向したヒョージュは、ツアーの公式ホームページにプロフィールがないほどツアーでは無名の存在だが、アマチュア時代からその実力の片鱗を発揮していた。一昨年には国内女子ツアーのサントリーレディスオープンでは2位に4打差をつけ優勝。16歳332日でツアー制覇を達成し、当時のツアー最年少優勝記録を大きく更新した。また、エビアン選手権はメジャー昇格前の2012年(当時はエビアン・マスターズ)に4位タイと上位につけた実績もある。
そんなキムが相性の良い舞台でツアー初優勝に向け最高のスタート。第2ラウンドも世界殿堂入りを目標に掲げる韓国の刺客から目が離せない。
日本勢では美香と上原がそれぞれ4バーディ、2ボギーの2アンダー69をマークし12位タイにつけた。美香はパーオン率50%とショットに苦戦したが、パットを確実に決めてまずまずの滑り出し。今季はレース・トゥ・CMEグローブのポイントランキングで92位タイ、賞金ランクも94位と苦戦しているだけにメジャーの舞台で好成績を収めて少しでもランクアップしたいところだ。
その他の日本勢は国内ツアーから参戦している横峯さくらがイーブンパー71でラウンドし43位タイにつけた。一方、宮里藍は3オーバー74で79位タイ、野村敏京も4オーバー75で85位タイと出遅れている。
上位はカリー・ウェブ(豪)が6アンダー65と好スコアをマークして単独2位、M.J.ハー(韓)が5アンダー66で単独3位からのスタート。ディフェンディング・チャンピオンのスーザン・ピーターセン(ノルウェー)、ブリタニー・リンシコム(米)が4アンダー67の4位タイで続いている。尚、全米オープンを制したミッシェル・ウィー(米)は右手人差し指のケガの具合が思わしくなく、無念の途中棄権となってしまった。